米は対イスラエル軍事支援見直しを、EU外相が婉曲的に呼びかけ

[ブリュッセル 12日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は12日、パレスチナ自治区ガザの軍事衝突で民間人に多大な犠牲が出ていることに触れ、米国に対しイスラエルに対する軍事支援を見直すよう遠回しに呼びかけた。

ボレル氏は、バイデン米大統領が先週、昨年10月のイスラム組織ハマスの奇襲攻撃に対するイスラエルの対応は「行き過ぎ」だったと述べたことや、米政府高官がガザ地区の民間人の犠牲者があまりにも多すぎると繰り返し述べていることに言及し、「あまりにも多くの人々が犠牲になっていると考えているなら、兵器の提供を減らすべきだ」と指摘。

ブリュッセルで記者団に対し「国際社会が虐殺だと見なすなら、兵器の提供を見直さなければならない可能性がある」と述べた。

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