各国中銀、利下げに慎重になるべき=IMF筆頭副専務理事

[ワシントン 12日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のギータ・ゴピナート筆頭副専務理事は12日、多くの国でインフレ率が低下し、世界経済はソフトランディング(軟着陸)に向かっているように見えるが、各国中銀は利下げに慎重になるべきと述べた。

米外交誌フォーリン・ポリシーとのオンライン生インタビューで「利下げについては慎重に動くことが重要だ。なぜなら一度利下げを行うとその方向性が非常に明確になり、誰もがさらに多くの利下げを期待するようになるため、意図した以上の金融緩和が行われることになる」と指摘。米国の労働市場と消費者需要の強さを考慮すれば、連邦準備理事会(FRB)が慎重に動き、2024年後半まで利下げを控えるのが理にかなっているとした。

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