池田エライザ、共演の野田洋次郎と「とても丁寧な関係築けた」ドラマ『舟を編む』への熱い思い語る

By TV LIFE

主演・池田エライザ、野田洋次郎が共演するプレミアムドラマ『舟を編む~私、辞書つくります~』(NHK BSほか 毎週日曜 午後10時~10時49分)が2月18日(日)放送スタート。それに先駆け、試写会と会見が開催され、池田と野田らが登壇した。

三浦しをんによる原作『舟を編む』を、新入り社員・岸辺みどりの視点から描く本作。池田エライザが元人気ファッション誌の編集部員・みどりを演じ、野田洋次郎が超がつくほどの生真面目上司・馬締光也を演じる。

2月18日(日)の放送スタートに先駆け、試写会と会見が開催され、池田と野田らが登壇した。会見の前日にクランクアップを迎えたとのことで、池田は「昨日無事に撮影が完了しまして、明日取材だから泣かないぞと決めていたのですが、家に帰ってからこみ上げてくるのものがあり、目が腫れていて申し訳ないなと思いながらここに来ました。今までも尊い作品はたくさんあったのですが、初めて毎日終わってほしくないと願っていた、大好きな現場でした」と思いを。

今回が約4年ぶりの芝居となる野田も「今回、高(明希)さんからお話を頂き、脚本を読ませてもらった時に、こんなに優しい脚本があるのだと衝撃を受けました。俳優だろうが音楽だろうが、どのような形でもこの作品の一部になりたいと強く思ったことを覚えています。昨日撮影を終えたのですが、あの時の自分の直感は正しかったなと思えましたし、一生忘れることのない体験ができました」と語った。

『舟を編む~私、辞書つくります~』左から)野田洋次郎、池田エライザ©NHK

自身が演じるみどりについて、池田は「すごく感情の幅が広くて豊かな子。でも、その自分の感情にどんな名称がつくのかを知らず、どのようなものなのかを把握できてないんです。なので、私も脚本を読みながら“きっとみどりはこんな感情なのかな”と辞書で引いて、その言葉の新たな意味を知ったり。人に対し、自分の気持ちをより正しい言葉で伝えたい、というところから言葉が生まれていったんだなということを一緒に学ばせてもらった」と。

「みどりを演じるに当たって、もうとことん転ぼうと思った」とも明かし、「自分が演じる役というのは、よく見られたいというエゴが出てきちゃうのですが、今回はこの子と一緒に転んで、学んで、立ち上がっていきたいなと思って。その吸収力や強さは彼女のすごくすてきなところで、自分の美しくない気持ちも頑張って言語化しようともがいている瞬間が美しい」と明かした。

馬締役の野田も「僕も普段言葉を紡ぐ者として、全く他人事の言葉に思えませんでした。どうやったら僕の気持ちに最も近い言葉を届けられるのだろうかと毎日考えながら、自分だけの言葉というのはどうやったら獲得できるんだろうと思いながら歌詞を書いてきたので、馬締の言葉に対する姿勢というのは、自分の分身のようにも感じて、絶対に僕が演じたいと思った」と。「馬締のせりふには毎話いろいろなことを気づかされました」とコメントした。

左から)池田エライザ、野田洋次郎 ©NHK

なお、以前から知り合いだったという池田と野田だが、ドラマでは今回が初共演。池田は野田に対し、「言葉に対して真摯に向き合う姿というのは、馬締さんと野田さんの似ているところだなと。また、心を大切にお芝居されていて、私が映っていない時でも、その視界に入るならば全身全霊でお芝居をして向き合いたいと思わせてくださった方。とても丁寧な関係を築けた気がします」と。

野田も「エライザさんのことは昔から知ってはいましたが、こんなに凛とお仕事をされる人なんだというのを初めて知りました。無理に盛り上げようということがなく、すごく居心地のいい現場で、みんなでそれを作り出しているのが映像にも収まっていると思いますし、本当に健やかな時間を過ごさせてもらいました」と感謝を述べた。

まもなく放送を迎える第1話に話題が及ぶと、池田は「私はとても面白いなと感じました。クセが強いキャラクターたちが初登場するシーンがあるのですが、一瞬でその人たちに興味が湧くと思います。言葉を扱うドラマということで少し固いイメージがあるかもしれませんが、辞書編集部のみんなが勢ぞろいするシーンでは私自身も想像以上に楽しくお芝居ができて」と。

「それぞれが互いに魅力を引き出し合っているといいますか、初日からそういう独特な空気感があり、1話にはそれが顕著に表れているなと。“この辞書編集部、きっと愛されるぞ”って思えたのが印象的でした」とドラマをアピールした。

左から)池田エライザ、野田洋次郎 ©NHK

番組情報

プレミアムドラマ『舟を編む〜私、辞書つくります~』(全10回)
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
2024年2月18日(日)スタート
毎週日曜 午後10時~10時49分

番組公式HP:https://nhk.jp/funewoamu

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