BEGINギタリスト島袋優が初のソロアルバム キヨサクや横山剣、大橋卓弥ら17組参加し「音楽のビュッフェみたい」

「音楽のビュッフェのようなアルバムができた」と語るBEGINの島袋優=1月23日、沖縄タイムス社(古謝克公撮影)

 BEGINのギタリスト、島袋優が初となるソロフルアルバム「55rpm」を21日にリリースする。県内外で活躍するアーティストをゲストに迎え、「音楽のビュッフェみたいなアルバム」(島袋)に仕上がった。島袋は「このアルバムで暮らしが少しでも楽しく明るくなってくれたら。楽しんで聞いてもらいたい」と話した。(学芸部・屋良朝輝)

 アルバム制作のきっかけは2021年。「ORANGE RANGE」のNAOTOとHIROKIから「優さんのソロアルバムを作ったら面白いんじゃないか」と誘われた。2人が協力してくれるならと、音楽仲間に1曲ずつ参加してもらおうという話になり、制作を開始した。

 アルバムには「ORANGE RANGE」の2人に加え、アルベルト城間(ディアマンテス)やキヨサク(MONGOL800)ら県内アーティスト、横山剣(クレイジーケンバンド)や大橋卓弥(スキマスイッチ)ら県外アーティストを含め17組が参加した。島袋は「自分のアルバムだけど、いろんな方が手をかけてくれたので、自分の世界観だけでなく、いろんな世界観が交ざっていて面白い」と手応えを語る。

 アルバムのタイトルは、レコード盤の回転数を表す「45rpm」にちなんで名付けた。ジャケットの自画像も自身で描いた。「55歳の今の自分ができる精いっぱいの表現はできた」と話す。全13曲中、BEGIN名義も含め5曲は自身で作詞・作曲した。「これまで自分のために曲を書いたことがほとんどなかった。レコーディングしてみて、改めてボーカリストのすごさを感じた」と振り返る。

 島袋のギターリフのイントロが印象的な1曲目の「今日は明日のイエスタデイ」は、10年前からサウンドチェックで弾いていたリフを使用した。「レコーディングで、このギターリフで曲を作りたいなと思い浮かんだ。歌詞には、小さなことでもいいから、明日につながる今やるべきことをして、この星を守っていこうという願いを込めた」と語る。

 「ゆっくり時間をかけて制作でき、自分が思うことを妥協せずにできた。1曲1曲納得いく形でできたので、多くの方に聴いてほしい」と自信をのぞかせた。

 アルバムは3300円。アルバム発売に先立ち「タピオカとパンケーキ」(7日から)、「今日は明日のイエスタデイ」(14日から)が各音楽サイトで先行配信される。

 3月2日午後6時半から、那覇市の「Top Note」でアルバム発売記念ライブが行われる。チケットは5千円。問い合わせはピーエムエージェンシー、電話098(898)1331。

アルバム「55rpm」のジャケット

© 株式会社沖縄タイムス社