藤沢和雄元調教師「KAZU、Talk to Horse」イギリスでの教えを明かす…ホースメッセTOKYO2024

2月12日、第6回ホースメッセTOKYO2024がJRA馬事公苑で開催され、藤沢和雄元調教師と渡部貴文厩務員(蛯名正義厩舎)の講演が行われ、「HappyなHorseのつくりかた」というテーマでスタート。150名近いファンが会場に詰めかけた。渡部厩務員は普段の業務を行いつつ、自身の会社「一般社団法人Happy Horse Creators」を設立し、「正しく楽しい馬事文化を普及したい」という思いがあるという。この思いに藤沢氏が賛同して今回の講演が実現した。

講演冒頭では渡部厩務員が厩舎の仕組み、調教師、厩務員、調教助手など、競馬の仕事にまつわる仕組みや内容を講演。現在はJRAのアドバイザーを務めている藤沢和雄元調教師はその講演内容を聞いて、「このように熱い男だったので、こういう仕事をしたいということで私も賛同して、ただ(講演をする)条件は一生懸命担当馬の面倒を見て、蛯名調教師に迷惑をかけないならお引き受けします(笑)」と話した。

「おはようゆっくり寝れたか?」

競走馬の扱い方、自身の現役時代の厩舎運営など、様々な方法や思い出を振り返りながらトークを展開。藤沢厩舎独自の取り組みやこだわりを聞かれると「必ずおはようと(馬に)声をかけるよう、おはようゆっくり寝れたか?とか声をかけたりすると、喜んで寄ってくるようになるんです」と、若かりし頃にイギリスで習ったことを明かし、「KAZU、Talk to Horse」と言われていたという。

続けて「家でいろんなことがあっても、厩舎へ来た時は馬に話しかけて取り扱うと自分の気持ちも和むし、家で奥さんに怒られて馬に当たられたら困るんで、また、私が怒ると従業員が馬に当たられると困るんで、凄く気を遣って優しく心がけていました(笑)」と話すと、渡部厩務員も「本当に怒られたことがない」と当時を振り返っていた。

●ホースメッセTOKYOとは!?
さまざまな馬に関する「モノ」や「コト」を集めたイベントで、乗馬用品や馬雑貨などが買える出店ブース、さまざまな分野の馬のエキスパートによる講習会、馬のアートの展示などが開催されている馬にまつわるイベント。

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