平均台アジアチャンピオン三重県津市出身の体操 岡村真選手 「 パリオリンピックで個人総合メダルが目標」 休日はお菓子作りに没頭する18歳

去年のアジア大会、体操で金メダルに輝いた三重県津市出身の岡村真(おかむら まな)選手(18)。年末の密着取材を通して見えた、アスリートとしての進化とは。

パリオリンピックまであと165日。ことし4月には体操競技の代表選考会が始まります。CBCテレビ「チャント!」が注目するのは三重県津市出身相好体操クラブの岡村真選手。

(相好体操クラブ 岡村真選手)
「自分が目指してるのはオリンピック。個人総合でメダルっていうのが目標なので」

去年9月のアジア大会種目別平均台では、日本人初の金メダルに輝きました。

もうひとつの顔は“スイーツ女子”

アジアチャンピオンの素顔はスイーツ女子。貴重な休みを使ってお菓子作りに没頭しています。

(岡村選手)
「パティシエとか、何か自分の店を開いたりとかしてみたいなと思います」

パティシエになる前に目指すのは、オリンピア。オリンピックイヤーを目前にした、2023年最後の練習に密着しました。

進化する18歳 加点を狙う“新技”

前半は体作りの基礎練習。淡々ときついメニューをこなします。後半は器具を使った競技の練習、淡々と体の使い方を確認します。ストイックな姿勢は、2023年の自己採点にもあらわれました。

(岡村選手)
「70点ぐらいでしょ。まだまだ伸びしろがたくさんあると思ってるので、100点に少しでも近づけるように」

アジアの頂点に立っても、採点は厳しめ。それはオリンピックに向け進化を目指していたからです。

岡村選手の代名詞、平均台の世界レベルの連続技、側宙スワン。この大技にバク転を足した新技に取り組んでいます。

(岡村選手)
「加点を狙うために3連続の技にも挑戦したりしています。技自体は1年前からできることはできるんですけれど、試合で使う機会がなかなかなくて、まだお披露目できていないので、いつか使えるように練習中です」

年末最後の練習の後はボウリングへ…「そんなに撮らないで」

2023年最後の練習を終えると、ボウリングにみんなで出かけることに。
(岡村選手)
「そんなに撮らないでほしい…。ガーターになる予感しかしない…」

この予感は見事的中しました。
(岡村選手)
「一番ドベや…何も言うことないです」

そこに手を差しのべたのがハイスコアは180という取材クルーの河村カメラマン。

(河村カメラマン)
「機械だと思って、手をまっすぐ。そのまま(玉を)出せば」

すると岡村選手がトップアスリートの真価を発揮します。…努力が実り、念願のスペアを取りました。

「パリオリンピックの代表を勝ち取りたい…」

この日最後の予定は、アジア大会優勝の祝賀会です。

(岡村選手)
「試合ぐらい緊張しているんですけれど。来賓の方がたくさん来てくださったので感謝しています」

最後のスピーチでは応援してくれる地元の体操関係者に…。

(岡村選手)
「来年のパリオリンピックがあるので、そこでしっかり代表を勝ち取ってことし学んだ経験を生かしてパワーアップした姿を見せられるように頑張ります。応援よろしくお願いします」

そして迎えたオリンピックイヤー。岡村選手がまず取り組んだのは、辰年にちなんだ手作りスイーツです。題して「岡村真 2024特製神龍ロール」。大好きなお菓子作りで新年をスタートした岡村選手。新技にも磨きをかけて、4月のオリンピック選考会に挑みます。

© CBCテレビ