菅田将暉（主演と黒沢清（監督・脚本）を初タッグを組む映画「Cloud クラウド」が、2024年9月より劇場公開されることが決まった。
「Cloud クラウド」は、顔の見えない社会で拡散する憎悪の連鎖から生まれる、“集団狂気”を描いたサスペンス・スリラー。本作の出演オファーを即決したという菅田は、「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主人公の吉井良介を演じる。
菅田は、本作の撮影現場で10年ぶりに黒沢監督と再会した。初対面は、主演作「共喰い」で参加した2013年の第66回ロカルノ国際映画祭で、2022年に57歳の若さで亡くなった青山真治監督から紹介されたという。本作の出演について菅田は、「生活の中に潜む、怖さとユーモア。黒沢監督の頭の中が毎日少しずつ開示されていく撮影は、とても楽しく、贅沢な時間でした。ピュアで歪な人間のアクションがたまらない。とにかく完成が待ち遠しい」とコメントしている。
黒沢監督は、「現代日本の片隅で、時折まったく無目的と思われる暴力事件が起きることがある。原因を探っていくと、そこにはちょっとした恨みやムシャクシャした気分がインターネットによって集結し肥大していくシステムがあるようだ。私はこうした現象がアクション映画の題材になるのではないかと考え、この企画をスタートさせた」とコメント。主演の菅田については、「菅田さんにお願いした主人公吉井良介は、真面目で一途な悪党という、現代日本映画ではほとんど見かけない人物である。キャラクターの分類としては矛盾しているのかもしれない。しかし菅田さんはこの難しい役を極めて繊細に、かつ堂々と演じてくれた」と称賛の言葉を送っている。
【作品情報】
Cloud クラウド
2024年9月、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
配給：東京テアトル 日活
©2024 「Cloud」 製作委員会
