オスプレイ「米事故状況分かるまで運用しない」

木原稔防衛大臣は9日の記者会見で昨年11月に屋久島沖で起きた米軍のオスプレイ墜落事故を受け、現在も運用していない陸上自衛隊のオスプレイ運用について、安全性を最優先するため米軍機の事故状況が明らかになるまで運用しない考えを示した。

 木原大臣は「オスプレイ飛行の安全確保等に関する米側の情報を踏まえ、適切に判断していく。現時点では飛行再開の具体的時期を含め予断をもって答えることは困難」と語った。

 そのうえで「飛行の安全確保は日米共通の最優先事項であり、日米で緊密に連携して対応していくことを確認している。米軍オスプレイの飛行安全の確認のために必要な情報についてしっかり情報提供を受け、同種の機体を運用する防衛省・自衛隊としても米軍の対応は適切と我々が主体的に判断するに至ることが必要と考えており、米側と緊密に連携して確認作業を実施し、適切に対応していく」とした。
 
 また日本国内での米軍のオスプレイ運用に関しても木原大臣は「これまでに運用に関する事前調整は来ていない」と語った。木原大臣は「オースティン長官から米国防省の関係部署に日本国内のオスプレイ運用前に必ず日本政府と調整を行うよう指示が出されていると承知している」と述べた。(編集担当:森高龍二)

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