大塚HD、23年12月期の利益予想を下方修正 減損約1150億円

Atsuko Aoyama

[東京 13日 ロイター] - 大塚ホールディングスは13日、2023年12月期の連結業績(国際会計基準)について、利益予想を下方修正した。アルツハイマー型認知症に伴う行動障害を対象に開発中の治療薬やその他の事業で第4四半期に減損損失を約1150億円計上することが響く。

営業利益予想は2450億円から1390億円に、純利益予想は1880億円から1210億円に引き下げた。

一方、売上収益は全ての事業セグメントで堅調に推移しているとして、前回予想の1兆9850億円から2兆0180億円に上方修正した。持続性抗精神病薬「エビリファイ メンテナ」など4製品、健康維持・増進のための製品を提供するニュートラシューティカルズ関連事業が業績をけん引し、為替影響を除いても計画以上に推移しているという。

同社がアルツハイマー型認知症に伴うアジテーション(攻撃的行動及び発言、非攻撃的行動の高進など)を対象に開発していた「AVPー786」のフェーズ3試験で、プラセボ群との統計学的有意差が認められなかったという。

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