米シティ、FRBがデフォルトリスク評価方法で対応要請=関係筋

Tatiana Bautzer Saeed Azhar Lananh Nguyen

[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は昨年末頃に米シティグループに対して、デリバティブ(金融派生商品)取引のカウンターパーティーによるデフォルト(債務不履行)リスク評価方法に対応するよう求めた。関係筋がロイターに明らかにした。

FRBはシティに「要注意事項の即時喚起(MRIA)」と呼ばれる通告を3回送付したという。これは通常、何らかの不備に関連する通告だが、一般に公開されることはほとんどない。

FRBはカウンターパーティーの信用リスクを考慮した引当金設定方法を巡り、データとガバナンスを改善するようシティに指示した。それぞれの問題について半年から1年の是正期限が設定されたという。

これとは別にシティの内部監査は昨年12月、社内のリスク管理を改善するための作業計画の一部が不十分と指摘した。さらに、取締役会や上級管理職が全社的なリスクに関する報告を受けられるような仕組みを整備するという要件をシティが満たしていないと指摘した。

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