2023年、多くの道民に惜しまれつつ閉店した札幌エスタが、ダンボールのソリになって復活しました。驚きの完成度で再現されたエスタが登場したのは、2024年2月に開催されたダンボールでつくった自作のソリでモエレ山を滑走する「モエレ山爆走そり大会」でのことです。
モエレ山爆走ソリ大会でエスタで出場しました!
記録は35位/100位でした、細かい装飾のクオリティは(みんなが頑張ったので)上位だったと思います!
Xでは3000を超えるいいねが寄せられており、「これは芸術点高い」「ちゃんと階段もついてる!」「何もかも皆懐かしい」と、再現度の高さへの驚きの声や、今はなき札幌エスタへの愛に溢れたコメントが集まっていました。
仲間と3人と細かい装飾まで再現
このソリの制作者の一人であるスマイルのいっちゃんさんに、制作過程や参加動機などについてお話をうかがいました。
Q.とても細かく再現されていますが、制作期間はどれくらいだったのでしょうか?
制作期間は1ヶ月ほどでしたが、メンバーの一人は工作が得意だったので、制作はスムーズに進みました。ミニチュアを紙で作ってくれたことで、イメージが統一されたのかなと思います。ちなみにメンバーのもう1人は音楽が得意だったので、エスタでかかっていたテーマソングを耳コピして弾いてもらい、本番ではその音楽を流しながら滑りました。
Q.特に苦労したポイントはどこでしたか?
実は今回が初参加だったので、そもそもどのようにつくったらよいかが全くわかりませんでした。そういった中でも試行錯誤し、丈夫なソリにすることと、細かい再現クオリティを高めることを意識して制作しました。完成直前にロゴやバスターミナルの文字などを入れたのですが、細かい装飾だったこともあり、試し滑りができずぶっつけ本番だったのが怖かったです。
Q.今回が初参加だったのですね。なぜこの大会に参加しようと思ったのでしょうか?
僕が札幌市のチラシを見つけて、他の2人に声をかけました。去年自分が本州から札幌に戻ってきた時に連絡をとっていて「何かしたいね」と話していたところでこのイベントを見つけました。とてもタイミングが良かったです。
ソリは現在姿形を失ったものの…
このソリはいまどこに保管されているか聞いたところ「滑って遊んでいたら、壊れてしまった」とのこと…しかし、3人のチームワークで生まれたこのソリは大きな話題を呼びました。次はどんな試みで周囲の人を驚かせてくれるか、とても楽しみですね!
ライタープロフィール
Webライター 山下 まあや
北海道出身、北海道在住。コーヒー好きが高じてコーヒーメディアに携わらせていただいたことをきっかけに、Webライターの世界に入る。柔らかな文体で主観を交えた記事が最も得意。「好き」で繋がる文章が大好き。