北海道、秋サケ資源回復へ検討会 漁獲量低迷で対策議論

北海道・斜里漁港で水揚げされる秋サケ=2022年11月

 北海道は13日、漁獲量が減少傾向にある秋サケの資源回復に向け、北海道大や水産試験場の研究者らが減少の要因や対策を議論する検討会の第1回会合を開催した。近年、北海道沿岸部の海水温上昇などの影響で稚魚が十分に成長せず、漁獲量は低迷が続いている。

 北海道の野田勝彦サケマス・内水面担当課長は「早期に回復をはかることが喫緊の課題だ。最新の知見もいただきながら検討したい」とあいさつした。

 道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場などから6人の委員が参加し、秋サケの現状を共有。計4回開催し、シーズン前となる8月に対策を打ち出す方針だ。

秋サケの資源回復に向けた検討会であいさつする北海道の野田勝彦担当課長=13日午前、札幌市

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