タイ元首相、仮釈放の条件合致 汚職罪で実刑、ほぼ収監されず

タイのタクシン元首相

 【バンコク共同】タイのソドソン法相は13日、汚職罪などで実刑を言い渡されて警察病院に入院中のタクシン元首相について、法務省の委員会で仮釈放の条件に合致すると認められたと明らかにした。地元メディアが伝えた。

 タクシン氏は国外の逃亡先から昨年8月に帰国した。政権与党関係者によると、帰国半年に当たる22日前後に仮釈放される可能性が高い。

 委員会が年齢や健康状態などの条件を審査していた。タクシン氏は帰国後に首相在任中の汚職罪などで計8年の刑期を言い渡され、昨年9月に国王の恩赦で1年に短縮されていた。高血圧などを理由に入院し、実質的にほとんど収監されていない。

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