実写映画も大ヒット『ゴールデンカムイ』の ロケ地「北海道開拓の村」を聖地巡礼してみた!

累計発行部数2700万部を突破した野田サトルの人気漫画『ゴールデンカムイ』。2023年に全31巻をもって完結しましたが、その人気はとどまることはなく、2024年1月に公開された実写映画も大ヒット。アニメシリーズも続いており、ますます話題を呼んでいます。北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金をめぐって激しい争奪戦が繰り広げられる本作。その「聖地」と呼ばれ、モデルとなった建物が多数ある「北海道開拓の村」で、ゴールデンカムイの世界を体感してみましょう!

原作や映画で見た景色が目の前に!

作者の野田サトル氏も足を運んで取材し、原作では数多くのシーンに建物や街並みがモデルとして登場している「北海道開拓の村」。52棟ある建造物のうち、なんと33棟が原作のモデルに使われているそう(一般財団法人北海道歴史文化財団調べ)。受付がある「旧札幌停車場」の建物を抜けると、原作や映画で見かけた景色が目の前に広がります。

中央通りには官庁街や商店街があり、夏季は馬車鉄道、冬季は馬そり(いずれも有料)が運行しています。映画で主人公の杉元佐一と第七師団がカーチェイスならぬ馬そりチェイスを繰り広げたシーンを思い出す方も多いのでは?実際に馬そりに乗ってみると、意外とスピード感があり、ソリがちょっと横滑りするのでスリリング!杉元気分を少しだけ味わえます。

ゴールデンカムイの世界観を追体験できる建物たち

せっかく聖地巡りをするなら、原作コミックを持参するとより楽しめます。タブレットに電子書籍を入れておくと便利ですよ。これは土方さんのあのシーンでは?もしかしてここはアレの…?と見覚えのある景色と見比べながら、キャラクターの気持ちになって建物巡りをしてみると感動もひとしおです。

明治から大正、昭和と各時代の建物があり、その造形美を楽しめるのも魅力のひとつです。なかには建物内に入れるところもあるので、当時の意匠や造りをじっくりと見学できます。村内は広いので、ひとつひとつていねいに巡ると3~4時間かかりますが、所要時間別のおすすめコースも掲示してあるので、見たいルートを決めて歩くのがオススメです。

必見!「推しキャラ」別見どころ 第七師団ファンならココをチェック!

映画化もされた原作の序盤では、杉元・アシリパ(正しくはリは小文字)、白石の杉元一派と、鶴見中尉率いる第七師団の、小樽を舞台にした闘いが展開されるのが印象的。そこで見逃せないのが、第七師団の小樽拠点のモデルとなった「旧武井商店酒造部」と「旧松橋家住宅」。鶴見中尉と杉元の印象的なあのシーンが蘇ります。

尾形や谷垣、土方一派のシーンをたどるのに欠かせない建物もありますよ!また鯉登少尉や月島軍曹、宇佐美や二階堂など第七師団のシーンでたびたび登場する建物のモデルも。ぜひ推しキャラを思い浮かべながら巡ってみてくださいね。

グルメやゴールデンカムイコーナーも

ぜひ押さえておきたいのが旧札幌停車場内ホールにあるゴールデンカムイコーナー。原作と照らし合わせた独自調査のモデル建物詳細情報や、作者や声優の色紙などを展示。2月14日からは、先日寄贈された映画で実際に使用された馬そりや、映画の撮影に使われた建造物リスト、映画キャストのサインも展示予定。ファン必見の展示物をお見逃しなく!

また食堂ではにしん蕎麦やいももち、屯田兵定食など、開拓時代をほうふつとさせるメニューが揃っているので、散策の途中でぜひ味わってみてください。

ゴールデンカムイ効果で、ここ数年入村者が増えている北海道開拓の村。夏季はもちろんですが、雪景色を堪能できる冬も北海道らしさ満点でおすすめです。なお、1年に2回以上訪れるなら年間パスポートがお得ですよ!

北海道開拓の村

■所在地:札幌市厚別区厚別町小野幌50-1
■入村料金
・一般800円 / 大学生・高校生600円 / 中学生以下無料
・年間パスポート1500円
■営業日時:開村時間・休村日
・5月~9月 9:00~17:00(入場16:30まで)無休
・10月~4月 9:00~16:30(入場16:00まで)月曜休(祝日・振替休日の場合翌日)
・12/29~1/3 休村
■駐車場:有

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ライタープロフィール

編集&ライター 高島 ユカ

広告代理店→雑誌編集部を経てフリーの編集&ライターに。旅行雑誌や住宅建築雑誌、音楽系記事、各種広告記事などを手がける。おいしいものを食べるのが大好きな札幌在住の道産子。

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