ヘッジファンド、既存組への投資偏在浮き彫り=ゴールドマン調査

Nell Mackenzie

[ロンドン 12日 ロイター] - 2023年は新たに立ち上げられたヘッジファンドへの資金流入が過去最低にとどまった一方、既存ヘッジファンドの手数料は過去最高水準に引き上げられた。ゴールドマン・サックスが9日付でまとめた顧客調査リポートの内容を、ロイターが12日に確認して分かった。

ゴールドマンによると、こうした構図からは、平均リターンが相対的に高い既存の大手ヘッジファンドへの投資が偏在する傾向が強まりつつあることがうかがえる。

欧州とアジア太平洋ではヘッジファンドの立ち上げはそれぞれ6%と8%減ったが、米国では14%増えた。全体では新規立ち上げが2年連続で過去最低を記録した。

ただ投資家が運用益の一定部分を支払う成功報酬の金額は12年以降で最大になったという。

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