脱衣所・洗面所が寒すぎますが、暖房代がもったいないので我慢しています……。安くてお得な防寒対策方法ってありますか?

お金よりも健康! 脱衣所・洗面所の「我慢」は危険!

冬期間に脱衣所・洗面所を十分に温めないと、急激な温度変化で血圧が上下することで心臓に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中を起こし死に至る場合があります。これをヒートショックといい、ヒートショックによる死亡者数は交通事故のおよそ2倍といわれています。

冬期間に、リビングなどの暖かい場所から脱衣所・洗面所に移動し入浴するときなどは、このヒートショックを引き起こす可能性が高くなりますので、脱衣所・洗面所で着替えをするときは、入浴前後に十分に温めておくことが重要です。

安くてお得な防寒対策

続いては、安くてお得な防寒対策を紹介します。

・他の部屋から暖気を取り込む

脱衣所・洗面所の近くにエアコンがついている部屋がある場合に、ドアを開けて暖気を取り込むことが有効です

・洗面台にお湯をためる

洗面台のボウルに熱めのお湯をためると、その湯気で室内が暖まります。光熱費が比較的抑えられる、一つの方法です。

・窓に断熱対策を

脱衣所・洗面所の窓に、断熱シートやカーテンを取り付けましょう。窓からの冷気を防げます。カビなどに注意は必要ですが、一度取り付けてしまえばランニングコストを抑えられる方法です。

・ジョイントマットを取り付ける

脱衣所・洗面所の床にジョイントマットを取り付けると、床からの冷気を防げます。こちらも一度取り付けると、しばらくは交換が不要でランニングコストが抑えられます。

・ミニ暖房でおすすめのヒーター

ヒーターを設置するのも、有効手段です。ヒーターには石油やガス、ハロゲンなどさまざまなタイプがありますが、おすすめは素早く室内を暖めることができるセラミックファンヒーターです。

セラミックファンヒーターの電気代は、「消費電力(W)÷1000×時間(h)×電気代単価」で計算でき、例えば消費電力1000ワットのモデルで電気代単価を31円(公益財団法人全国家庭電気製品公正取引協議会より)とすると、1時間あたりの電気代は31円です。住まいごとに広さは異なるものの、洗面所であれば500ワット程度の製品でも対応できるでしょう。

肝心の本体価格は、5000~1万5000円までの物が多く、必要に応じてエコ機能など必要なオプションが付属した物を選択するとよいでしょう。

まとめ

冬期間で死に至る危険のあるヒートショックと、暖房代をお得にする方法について紹介しました。昨今の物価高騰などを鑑みると、どうしても節約したくなる暖房費ですが、過度に節約すると命に関わる危険があります。今回紹介したような防寒対策をしてみてはいかがでしょうか。

出典

政府広報オンライン 交通事故死の約2倍?! 冬の入浴中の事故に要注意
公益財団法人全国家庭電気製品公正取引協議 よくある質問Q&A

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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