アサヒGHD、今期営業利益見通し2730億円 前期比11%増

[東京 13日 ロイター] - アサヒグループホールディングスは13日、2024年12月期の連結業績予想(国際会計基準)で、営業利益が前期比11.4%増の2730億円になると発表した。売上単価の向上のほか、サプライチェーンマネジメント(SCM)再編に伴う固定資産売却益などを見込む。IBESがまとめたアナリスト12人のコンセンサス予想の平均値2768億円を小幅に下回った。

同社の崎田薫最高財務責任者(CFO)は今年の国内市場について、昨年10月の酒税改正によりビールが伸びる一方、発泡酒は縮小する見通しを示した。市場全体では「前年比でマイナス3─4%程度」を見込むという。欧州市場はインフレなどの影響により「全体としては若干のマイナス」との見方を示した。

併せて発表した23年12月期の営業利益は前年比12.9%増2449億円だった。値上げが浸透したほか、主力ブランド「Asahi Super Dry」のアジア、欧州、オセアニアなどの主要市場における戦略が奏功した。

年間配当予想は1株132円とした。前期実績は121円だった。

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