2軍スタートから沖縄切符を手にしたのは7人 常廣羽也斗、ハッチ&ハーン 広島カープ 若鯉を天谷宗一郎さんがチェック 黒原拓未 好アピール “右の長距離砲&脚力” の久保修も高評価

石田充 アナウンサー
広島カープは、このあと、沖縄に1軍は舞台を移すんですが、1軍のキャンプメンバーが発表されました。2軍スタートだった中で1軍切符をつかんだのが、こちらの7人です。

沖縄キャンプ 1軍 常廣羽也斗、塹江敦哉、トーマス・ハッチ、テイラー・ハーン、韮澤雄也、中村奨成、二俣翔一 の7人(2軍スタートから)を含む41選手

ドラフト1位の 常廣羽也斗 投手。さらには紅白戦でアピールした 中村奨成 選手も1軍切符をつかみました。

田村友里 キャスター
ここから、また、し烈な争いが繰り広げられるわけですね。

石田充 アナウンサー
そうなんです。では、日南キャンプにいるRCC野球解説者の 天谷宗一郎 さんの視察リポートです。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
こちら、天谷です。ご存じのとおり、きょうはスタジオからではなく、天福球場(宮崎・日南市)からお届けしています。日南キャンプは残すところ、あと1日になりました。

常廣羽也斗 投手

第3クールに入ってドラフト1位ルーキー・常廣投手が合流しました。「大学生No.1」といわれていたところが随所に見えていたと思います。“球の強さ” 、多少ばらつきはあったんですけれども、それを続けない “修正能力の高さ” も見せてもらいました。

滝田一希 投手

ドラフト3位ルーキーの 滝田一希 投手も非常におもしろい存在なのではないかと見ていて、思いました。“躍動感のある投球フォーム” で、バッターからしてもすごく嫌だと思います。“ストレートも多少のばらつきはあったんですけれども力強さ” を感じました。そして、“スライダーも同じ軌道を描かない” 。これはバッターからしたらすごく嫌。フォークとチェンジアップも低めに集め切れていたと思います。

トーマス・ハッチ 投手

ハッチ投手は、“総合力の高い” ピッチャーなのではないかなと感じました。ストレートも力強い。変化球も低めに集まっている。ストレートは、なんていうんだろう、きれいなフォーシームもあったんですけれども、“ナチュラルに動く、非常にやっかいなボール” というのが印象的でした。

テイラー・ハーン 投手

ハーン投手は、去年、ターリー投手が移籍してしまい、“左の中継ぎ陣が不足といわれている中での救世主” になれるんじゃないかと思うぐらい、すばらしいボールを投げていました。“ストレートの質” 、そして “スライダーも内・外としっかりと投げ分ける” ことができていました。

黒原拓未 投手

10日(土)に投げた 黒原拓未 投手が、非常にいいアピールをしたのではないかと思っています。去年までは “セットポジションからの投球でしたが、今シーズンは振りかぶって投げる” ことによってテンポ・リズムが生まれていたように感じます。力強いボールを投げていましたし、バッターに対して支配していたんじゃないかなと思います。これからいいアピールを続けていってほしいです。

久保修 選手

たくさんの選手がアピールした紅白戦、野手の方では、やはり 久保 修 選手に注目したいと思います。2試合で計5本のヒット。しっかりととらえている。その中でミスショットは非常に少ない印象でした。

紅白戦 10日 2安打 11日 3安打

キャンプインのときには一緒に自主トレを行っていた 山田哲人 選手のようなバッティングフォームでしたけれども、このクールから “打撃フォームをコンパクトに” している。それがいい方向に向かっていると思います。

西川龍馬 選手が抜けた外野手の一角を「右の長距離砲」、そして「足も使える」久保選手が奪い取ると、チームにいい流れ・躍動感が出てくるのではないかと思います。

14日(水)には沖縄に移動します。サバイバルがより激しくなりますが、選手たちがどのようなアピールをしてくれるのか、わたし自身も非常に楽しみです。がんばれ、若鯉!

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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