ファンドマネジャー、景気後退予想を撤回 22年4月以来=BofA

Danilo Masoni Amanda Cooper

[ミラノ/ロンドン 13日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)の調査によると、世界のファンドマネジャーは2022年4月以降で初めて景気後退の予想を撤回し、キャッシュの比率を減らして株式の配分を増やしている。

調査は運用資産総額5680億ドルの世界のファンドマネジャーを対象に実施。ファンドマネジャーは過去2年で最も強気で、キャッシュの比率は4.8%から4.2%に低下。グローバル株式への配分は2年ぶりの高水準となった。

マクロ経済が堅調で景気後退が起こらないとの期待から、経済が「ソフトランディング」するとの予想が65%に達した。一方、「ハードランディング」の確率は11%に低下した。

最も大幅に拡大したのは「ノーランディング(無着陸)」との見方で、1月調査の7%から19%に増えた。

1月は79%がソフトランディングまたはノーランディング、17%がハードランディングと予想していた。

最も取引が集中しているのは「マグニフィセント7のロング」。次が「中国株のショート」だった。ハイテク株への配分は20年8月以来の高水準。

BofAの「ブル&ベア指標」は6.8に達した。「投資家のポジショニングはリスク資産にとってますます逆風になっている」という。

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