都内の特殊詐欺被害が81億円 23年、3年連続で増加

警察車両の赤色灯=東京都内

 2023年に東京都内で発生した特殊詐欺の被害額は81億4857万円(前年比13億7013万円増)となり、3年連続で増加したことが13日、警視庁のまとめで分かった。同じ人が何度もだまされ、被害が高額となるケースが目立つという。

 認知件数は300件減の2918件。親族らをかたる「おれおれ詐欺」の819件が最多だった。「キャッシュカードが不正利用されている」などと言ってカードをだまし取る「預貯金詐欺」が658件、医療費返還などをかたる「還付金詐欺」が588件と続いた。

 警視庁は13日、埼玉、千葉、神奈川の3県警などと合同で特殊詐欺の被害防止を呼びかけるイベントを東京駅で開催した。

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