アジア全体のレベルは上がった? 中村俊輔は「分からないな」。自身は連覇を経験「俺らの時だってギリギリで勝った」

カタールで開催されたアジアカップは、ホスト国の連覇で幕を閉じた。ファイナルの相手はヨルダンで、4強に進んだのはこの2か国と、イラン、韓国だった。

優勝候補に挙げられていた韓国はヨルダンに敗れたほか、日本は準々決勝でイランに敗戦。日本と韓国はグループステージでも苦戦した一方で、中東勢が強さを示し、タイやインドネシアなど東南アジア勢の健闘も印象的だった。

アジア全体のレベルは上がったのか――現在は横浜FCでコーチを務める元日本代表MFの中村俊輔に訊いてみれば、「分からないな」との答え。現役時代には2000年、2004年にアジアカップ連覇を経験している稀代のファンタジスタは、「アジアカップってまた特別だから」とし、自身の考えを話してくれた。

「実際にその舞台に立ってみないと、分からないんじゃないかな。俺らの時だって、ギリギリで勝ったわけだし。アジアカップというものに対して、どこの国も執着しているのは、もちろんあると思うけど」

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また、今大会の結果だけを見て、アジア全体の実力は推し量れないという。

「アジアカップでアジアのレベルが上がったとか、中東勢のレベルが上がったとか、ちょっと言い切れないと思う。分からない。(2022年の)ワールドカップでも開催国のカタールは勝っていないし」

あくまでも世界基準で、アジアのレベルを見ているようだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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