去年5月愛媛県松山市内で、歩いていた女性2人を車ではね死亡させたとして、過失運転致死の罪に問われている男の初公判が開かれ、検察側は事故の原因がわき見運転だったことを明らかにしました。
起訴状などによりますと、愛媛県松山市馬木町の鵜篭崇志被告は、去年5月、市内恵原町の市道で路側帯を歩いていた岡山幸子さん(当時70)と、土井陽子さん(当時60)をワゴン車ではね死亡させたとして、過失運転致死の罪に問われています。
松山地裁で開かれた13日の初公判で、鵜篭被告は起訴内容を認めました。
続く冒頭陳述で、検察側は、鵜篭被告は次の納品先を確認しようと左手に持った伝票を脇見しがら運転し、事故を起こしたことを明らかにしました。
裁判は即日結審し、検察側は伝票の確認に緊急性はなく、遺族の悲しみや喪失感は察するに余りあるなどとして、鵜篭被告に禁錮3年6か月を求刑しました。
一方、弁護側は十分に反省しているなどとして、執行猶予付きの判決を求めました。
判決は、今月27日に言い渡されます。