「けなされたほうが強くなる」前田日明が語る、朝倉未来の“勝ち筋”とは……「いい意味で裏切る」

元格闘家の前田日明氏が12日に公開されたYouTube動画「田中大貴のアスリートチャンネル」に出演。前田氏がプロデュースする「THE OUTSIDER」出身の総合格闘家である朝倉未来について言及した。

■恩師が分析「少しけなされるくらいがいい」

前田氏は朝倉の今後の格闘家としてのキャリアについて、「JTT（ジャパン・トップ・チーム）の人員がよくなったので、選手としての実力は一時的に盛り返す」としつつも、「1～2年くらいでしぼんでいくのかな」と予想。

その理由として、「人員が揃ったところで、未来が海のように（練習する）時間はないでしょ」と、選手とプロモーター業を両立する難しさを語った。

自身も同じ境遇にあった前田氏は、「経験した俺が言いますけど……プロモーターと選手（の両立）は無理」と断言。選手としてベルトを巻くためには、「専念するしかない」と言い切った。

現在の朝倉が選手1本に絞ることは「立場上できない」と理解も示した一方で、選手としては「一瞬一瞬の反応が鈍くなった。打たれ弱くなった」と分析。「落ちると、落ち癖ができる。落ちやすくなる」と今後のKO負けへの懸念も述べた。

昨年11月のYA-MAN戦を回顧した前田氏は、「未来を見てすごくよく分かったんですけど、アイツね、褒められるとダメなんですよ」と愛弟子の弱点も指摘。「未来は少しけなされるくらいがいいんですよ」とし、「けなされて、『何言ってんだコノヤロー！』と思わせたほうが強くなる」と喝を入れた。

そんな前田氏は「兄貴（未来）のすごいところが一つあってね、頭のキレはすごくいい」と大絶賛。「訳の分からない頭のキレのよさがある。（人の予想を）いい意味で裏切る」とも語っている。

（A.Kudo／SPREAD編集部）