“長期契約締結”の久保建英にソシエダ会長は「クラブの成長に貢献するという意欲に感謝」

レアル・ソシエダのホキン・アペリバイ会長が、2029年夏までの新契約を締結した日本代表MF久保建英について語った。12日、スペイン紙『マルカ』や『アス』が伝えている。

2019年夏に渡西した久保建英は、レアル・マドリード、マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェと4クラブを渡り歩いた後、2022年夏に加入したレアル・ソシエダで、ラ・リーガにおける日本人選手最多得点記録更新やラ・リーガ月間MVP賞を日本人選手初受賞するなど大ブレイク。今シーズンはここまで公式戦27試合に出場し6得点4アシストをマークしていたなか、クラブと2029年夏まで契約を延長したことを発表した。

ラ・リーガ、さらには欧州での評価を高める久保に対しては、これまでにもいくつかのビッグクラブが関心を示しているとされてきた。それでも見事に、同選手との契約延長をまとめたレアル・ソシエダのホキン・アペリバイ会長は「私たちは11月から話し合いを始め、年末までにはタケの希望を把握していたよ。ただ、彼がアジアカップに参加することから、正式なサインは帰ってきた後にということで同意した」としつつ、「ラ・レアルに残るという決断、未来を築き続けるという意志、プロジェクトを日々改善しようとする姿勢に、我々はとても満足している。これから何年もラ・レアルに留まり、クラブの成長に貢献するという意欲に感謝したい」と明かした。

また『アス』は、年俸がチームにおける最高クラスにまで引き上げられたとする反面、契約解除金は6000万ユーロ(約97億円)程度のままと指摘。加えて、レアル・マドリードとの間に定められた、将来売却額の一部譲渡や優先交渉権の条項にも変更はないようだ。同会長は「タケがラ・レアルに残るかどうかは、選手本人とクラブ次第。他クラブは関係ない。そして、仮に将来の移籍で何が起ころうとも、それはレアル・マドリードに影響を与えるものになる」と述べている。

一部メディアは、契約解除金を引き上げなかったことから、「夏には再び多方面からドアをノックされる」と見解を示しめているが、レアル・ソシエダでの久保の物語は、どのくらい続くのだろうか。

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