「ハグらかし」と野党やじ…旧統一教会巡るハグ報道 盛山文科相は真っ向否定

国会議事堂(資料写真)

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体から選挙支援の推薦状を受け取ったとされる盛山正仁文部科学相は13日の衆院予算委員会で、「教団関係者とハグをした」などとするTBS報道を否定した。「新型コロナ禍にあって身体接触は避けていた」との反論に野党からは「ハグだから『ハグらかし』か」「そこじゃない」と皮肉まじりのやじ。一方で確認書への署名などを巡っては「記憶にない」とこれまで同様に曖昧答弁を繰り返し「うそつき」などと批判を浴びた。

 盛山氏は昨年10月、宗教法人を所管する文科相として教団の解散命令を東京地裁に請求。同地裁は今月22日に両者の意見を聞く審問を開く。首相周辺は「ここで折れれば教団に主導権を握られる」と更迭しない構えだが、説明責任を果たせず中立性への疑問を払拭できない文科相への逆風は強まる一方。「審問前に身を処すべきだ」(自民の閣僚経験者)との意見は与党内にも広がっている。

 TBSは複数の教団関係者の証言として電話かけなど盛山氏への選挙支援の内容を伝えた。その中で教団幹部とされる人物の「会った際に盛山さんがハグ(抱き付き)をしてきた」との発言を紹介。これを盛山氏は「虚偽だ」などと真っ向から否定した。

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