精神科病院で患者を殴る蹴るなどの暴行 元准看護師と看護師を略式起訴 70歳の患者は全治約3週間のけが=静岡・沼津区検 

静岡県沼津市の精神科病院で患者に暴行を加えた疑いで書類送検された元看護師らについて、沼津区検は1月31日に略式起訴しました。

暴行の罪で略式起訴されたのは、当時、沼津市の精神科病院「ふれあい沼津ホスピタル」に勤務していた准看護師の男性(56)です。また、傷害の罪で略式起訴されたのは、同じ病院に勤務していた看護師の男性(43)です。

起訴状によりますと、函南町に住む准看護師だった56歳の男性は、2022年9月、病院の室内で当時45歳の入院患者の顔を右手の甲で殴る暴行を加えました。また別の日には、病院の室内で、床に座っていた同じ入院患者の右胸付近を右足で蹴った上、頭を右足で蹴り、さらに右下腿部を足で踏みつける暴行を加えました。

一方、沼津市に住む43歳の看護師の男性は、2022年9月、病院の食堂で車いすに座っていた当時70歳の入院患者に対し、テーブルを両手で押し込んで車いすごと後ろに転倒させ、その上にテーブルをひっくり返して体に衝突させた上、胸倉を両手でつかんで引っ張り、体を左足で蹴るなどの暴行を加えました。70歳の患者は、全治約3週間のけがをしました。

略式起訴を受けて、沼津簡易裁判所は、准看護師だった56歳の男性に対して、罰金20万円の略式命令を出しました。43歳の看護師の男性に対しては、30万円の略式命令を出しました。

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