オンラインショッピングと事前予約、中国の春節消費をけん引

オンラインショッピングと事前予約、中国の春節消費をけん引

5日、年越し用品を配達する「美団」傘下のネットスーパー「小象超市」の配送員。(北京=新華社配信)

 【新華社北京2月13日】中国では今年の春節(旧正月)を前にホテルや民泊、「年夜飯」と呼ばれる年越し料理、エステや美容院の予約が過熱し、「事前予約」が祝日前の消費のキーワードとなった。多くの人が春節の飲食や娯楽の準備を早々に済ませ、オンライン通販サイトや各地の商店も各種の優遇サービスを通じて消費の活力を喚起した。

 今年は「年越し旅行」も人気を集め、ネット出前など生活関連サービスを手がける「美団」や美団傘下の口コミサイト大手「大衆点評」のデータでは、春節の旅行消費(宿泊や観光地入場券、交通費など)が力強く回復し、半月前からの予約件数は前年同期比約6倍となった。北京や上海、三亜、ハルビン、成都、広州、西安などが観光目的地として人気を集め、海外ホテルの予約数も持続的に増加した。

オンラインショッピングと事前予約、中国の春節消費をけん引

8日、アリババグループの生鮮スーパー「盒馬鮮生(フーマー)」の北京の店舗で、オンラインで注文を受けた商品を選ぶ従業員。(北京=新華社配信)

 年夜飯も美団と大衆点評のデータによると、2月以降は予約に関する検索数が前月比3倍超となり、年夜飯をテーマとする店内飲食のセットメニューの2月1~7日の7日間の予約数は1月25~31日の7日間より7割近く増えた。

 北京の各ショッピングモールでは年越し用品を求める人出が絶えず、京東集団(JDドットコム)や美団、拼多多(Pinduoduo)、淘宝(タオバオ)などのオンライン通販サイト特設コーナーで実施した販促キャンペーンも人々の購買意欲をかき立てた。必要な物がすべて揃う通販サイトは春節の雰囲気を求める人々を満足させ、熱気あふれる消費の様相をあらわした。ネットショッピングは中国の春節消費のトレンドになりつつある。

オンラインショッピングと事前予約、中国の春節消費をけん引

6日、「美団」がコミュニティー向けに展開する共同購入サービス「美団優選」の配送拠点で、年越し用品を運ぶ従業員。(北京=新華社配信)

 美団傘下の研究機関、美団研究院の厲基巍(れい・きぎ)副院長は「爆発的な予約は春節消費の力強い回復を示した」と指摘。プラットフォーム企業が各地の各業界と組んでサービスを全力で強化することは、各地の消費拡大を持続的に後押しするだけでなく、今年のオンライン消費の幸先よいスタートになるとの見方を示した。(記者/魏夢佳、陽娜)

オンラインショッピングと事前予約、中国の春節消費をけん引

6日、「美団」がコミュニティー向けに展開する共同購入サービス「美団優選」の配送拠点で、年越し用品を選別する従業員。(北京=新華社配信)

オンラインショッピングと事前予約、中国の春節消費をけん引

9日、スマートフォンで年越し用品を注文する人。(北京=新華社配信)

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