【新日本】ルチャの祭典ファンタスティカマニアが開幕! 前日64分超え金網戦のフランシスコ・アキラ「人生ってやつはクレイジーだ」

新日本プロレスはメキシコのCMLLとの人気シリーズ『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2024』開幕戦、2.12大阪・大阪府立体育会館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)大会を開催した。新日本は前夜に第1競技場でビッグマッチを開催したばかりだが、年に1度のルチャリブレ(メキシカンプロレス)を堪能しようと、この日のチケットも完売の大盛況だった。

メインイベントでは、ミスティコ&マスカラ・ドラダ(2代目)&棚橋弘至が、ウルティモ・ゲレーロ&ストゥーカ・ジュニア&フランシスコ・アキラと6人タッグで対戦した。

2.19東京・後楽園ホール大会で対峙するドラダとストゥーカ、ミスティコとゲレーロというリンピオとルードの抗争に、前日はオカダ・カズチカとの感動的な一戦を行なった棚橋と、ウィル・オスプレイの新日本所属ラストマッチにUNITED EMPIREのメンバーとして、BC WAR DOGSとドッグパウンドケージマッチで激突し、実に64分というロングマッチで最後はオスプレイに敗れてしまったが、デスマッチという領域にチャレンジして株を上げたアキラが加わった。

試合はドラダがストゥーカにシューティングスタープレスを決めてカウント3。前哨戦を制している。

連日の敗戦になってしまったアキラだが、表情は晴れ晴れとしており、「知ってるか?人生はクレイジーだってことを。昨日、オレはフォークで人を刺していた。そして今日、オレはメキシカンルチャドールで最も有名な選手たちと試合をした。そして、我が社長、タナハシサンと対戦した。シャチョウだ。クレイジーだろ?」とニヤリ。
「昨日、オレはあのケージの中にどう猛で野蛮な動物たちと入るのは怖かった。前日は寝られなかったほどだ。だけど昨日、オレに恐怖心はなかった! 先週のコーラクエンで王座を奪われ、オレはすべての自信を失っていた。だけど昨日、CATCH2/2 はまだ生きている! でも、そんなことはもう関係ない。(パートナーのTJP に対して)ジュニアで、ヘビー級で、活躍するんだ!」と語った。

続けて、「でもオレは、イタリアの“ノーヴァ・ファイアーボール”フランチェスコ・アキラだ! オレは母国を、オレの家族を、そしてUNITED EMPIRE の全員を代表しているんだ。オレは UNITED EMPIRE のジュニアヘビー級を代表するんだ。オレが UNITED EMPIRE をジュニアヘビー級のトップにしてやるんだ! WAR DOGS、オレはオマエたちのことを恐れていない! フォークも、もう怖くない! ドリラ、クラーク、オマエらには必ず復讐する!」と改めてIWGPジュニアタッグ王座奪還を宣言した。

さらに「もうオレはヤワじゃない。昨日は負けたかもしれない。感謝の気持ちしかない兄貴、ウィル・オスプレイを失ったかもしれない。でもオレたちはUNITED EMPIREのために前進し続けないといけない」と話すその姿からは64分にも渡るハードなデスマッチを乗り切った自信が溢れ出ていた。

オスプレイを欠いたUNITED EMPIREが、今後どのような形で存続していくのかは、未知数であるが、アキラやカラム・ニューマンといったオスプレイの遺伝子を受け継ぐメンバーがいれば大丈夫だろう。アキラにとってこのクレイジーな大阪2連戦は、キャリアの中にしっかりと刻み込まれはずだ。

◆新日本プロレス◆
『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2024』
2024年2月12日
大阪・大阪府立体育会館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)
観衆 963人(札止め)
▼6人タッグマッチ(30分1本勝負)
ミスティコ&○マスカラ・ドラダ&棚橋弘至(14分53秒 片エビ固め)ウルティモ・ゲレーロ&ストゥーカ・ジュニア●&フランシスコ・アキラ
※シューティングスタープレス

文⚫︎どら増田

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