「懲りない人たちだな」NHK、平日午後に5時間生放送の「大改編」報道「『ごごナマ』の再来か」早くも懸念の声

NHK放送センター(写真・西村尚己/アフロ)

NHKが4月から、平日に5時間の情報番組を生放送――2月13日、「スポニチ」が報じた記事に波紋が広がっている。

報道によると、午後1時から6時までの生放送で、新年度の番組改編の目玉。午後1時から3時を大阪放送局、午後3時から6時を東京放送局が制作。全国54カ所を拠点として情報収集し、ニュースを取り上げつつ、視聴者に役立つ生活情報や知識を届けるという。

平日の午後は、民放各局も生放送の時間帯だ。NHKが5時間の情報番組を放送することは、民放各局に殴り込みをかける形となり、NHKの超大型改編は、放送業界に大きな影響を与えそうだと、同紙は報じている。

同日、Xでは、《NHK大改編》がトレンド入り。NHKが平日午後1時から5時間の情報番組を生放送することに、衝撃が広がった。

《NHKがワイドショー狩りに来た!》

《これが事実だとするとNHKが民放にケンカを売っているようなものに…》

《情報番組とかNHKがやることではないだろ。民業圧迫だ》

だがNHKには、2017年4月に始まった昼の大型情報番組『ごごナマ』という“苦い思い出”がある。

同番組は、俳優の船越英一郎、美保純がMCを担当。民放がしのぎを削る午後1時から4時の時間帯を狙ったものの、平均視聴率は2%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)で推移し、1%を切る日も。視聴率3%台をキープしていた前番組『スタジオパークからこんにちは』を下回る結果となった。

大相撲中継がある場合は時間が短縮され、国会中継や高校野球で放送休止になる日もしばしば。番組内で船越は、最低5年は続ける意向を示していたが、2021年3月、4年で幕を下ろすことに。

そのため、SNSでは、NHKが平日5時間の情報番組を生放送しても、視聴率がふるわない可能性を懸念する声が多く上がっている。

《あのね…何べんも失敗したのにまたやるの? ただでさえ国会・相撲・甲子園で潰れて年間の放送回数すら少なくなるはずなのに》

《ごごナマの再来か。しかし、国会中継と大相撲でお休みの日が多く、視聴習慣が定着しにくいかも》

《過去に同様の編成で失敗したケースを何度も経験しているのに懲りない人達だな》

4月から鳴り物入りで始まるNHKの大型情報番組は、『ごごナマ』の教訓を生かすことができるだろうか。

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