お騒がせ米ラッパー 故ディスコの女王の曲を新アルバムで不正使用?遺産管理団体が激怒

2012年に63歳で他界したディスコの女王ドナ・サマーさんの遺産管理団体が、無許可で楽曲をサンプリングしたとして、カニエ・ウェストを訴えた。タイ・ダラー・サインとのジョイントアルバム『ヴァルチャーズ1』に収録の『グッド(ドント・ダイ)』で、カニエは1977年のドナのヒット曲『アイ・フィール・ラブ』を不正使用したとされている。

ドナの遺産管理団体はカニエの同曲がメロディを拝借しているとして、インスタグラム・ストーリーにこう声明をシェアしている。「カニエ・ウェストはドナ・サマーの曲『アイ・フィール・ラブ』の使用許可を頼んできましたが却下されました。歌詞を変え、誰か他の人が歌った、もしくはAIを使用していますが、それは『アイ・フィール・ラブ』です。著作権侵害です!」

カニエは同アルバムの中で、ブラック・サバスの『ウォー・ピッグス』を無断使用したとして、オジー・オズボーンからXで非難されてもいた。「カニエ・ウェストが『ウォー・ピッグス』の1983年のライブパフォーマンスのサンプリングをボーカル無しで使用したいと依頼してきたが、拒否された。理由は奴が反ユダヤ主義で、多くの人に計り知れない心の痛みを与えているからだ。昨夜アルバムのリスニングパーティーでそのサンプルを使いやがった。こいつとの関係は無しだ!」

そしてオジーの妻でマネージャーのシャロン・オズボーンも自身のアカウントからカニエについてこう非難していた。「オズボーン家はカニエ・ウェストと一切関係を持ちたくありません。彼は自身のレトリックを世界に吐き出す、反ユダヤ主義の愚か者です。カニエ、あなた今回は間違った人間を相手にしたわよ。親愛を込めて。シャロン・オズボーン」

ちなみにオジーは『ウォー・ピッグス』の使用許可を依頼されたとしたものの、カニエがシカゴのリスニングパーティーで使用したのはブラック・サバスの『アイアン・マン』とされている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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