アルメニア、兵士4人死亡でアゼル非難 昨年の交渉開始後初の死者

Felix Light Nailia Bagirova

[トビリシ/バクー 13日 ロイター] - アルメニア国防省は13日、国境沿いで兵士4人がアゼルバイジャンの発砲によって死亡したと発表した。長年の紛争を終結させるための交渉が昨年始まって以来、死者が出たのは初めて。

発表文によると、死者が出たのはアルメニア南部のネルキンハンド村近くの拠点で、ほかに1人が負傷した。

一方、アゼルバイジャンの国境警備隊は声明で、アルメニア軍が前日に行った「挑発行為」に対する「報復作戦」を行ったと表明。「アルメニアの軍と政治指導部にこの件に対する全責任がある」とした。

アゼルバイジャン国防省によると、アルメニア軍は12日夜、ネルキンハンドから約400キロ離れた国境北西部沿いにあるアゼルバイジャン側の拠点に向けて発砲した。アルメニア側はこれを否定している。

アルメニアのエドモン・マルキャン特使は声明で、アゼルバイジャンによる発砲を非難するとともに、同国がアルメニア軍を攻撃する口実を求めていると指摘した。

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