Maha El Dahan
[ドバイ 13日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)のガイス事務局長は13日、サウジアラビアが原油生産能力の拡張を延期したことについて、原油需要が減少していると解釈すべきではないと述べた。
ドバイで行われている世界政府サミットの合間にロイターに語った。
サウジ政府は先月30日、国有石油会社アラムコに対し原油生産能力の拡張を停止し、持続的最大生産能力(MSC)を日量1200万バレルとするよう指示した。同社は2020年、27年の生産能力を日量1300万バレルにする目標を掲げていた。
OPECは昨年10月に公表した年次見通しで中・長期的な世界の石油需要の予測を上方修正している。
ガイス氏は「最新の見通しで公表した内容を支持する。力強いと確信している」と発言。「多くの国がネットゼロ目標を再考しており、これが石油の長期需要をさらに生み出すだろう」と述べた。
アンゴラが昨年12月にOPECを脱退すると発表したことについては、懸念していないとし「加盟国が独自の判断で脱退するのは初めてではない」とした上で、将来再加盟を望むなら歓迎すると述べた。
OPECプラスの減産が自主的なものであることは、OPECプラスの柔軟性を反映しているとも指摘。「これは市場の安定に配慮する複数の手段があることを示している」と述べた。