天然記念物が確認されず 愛媛県が天然記念物の指定を一部解除 

愛媛県は13日、宇和島市内にある2漁港(後・鰹網代)周辺で県が天然記念物として指定している貝類や海藻類などを改めて調査した結果、確認できなかったとしてこの漁港がある海域を指定区域から除外すると発表しました。

愛媛県は宇和島市の由良半島から愛南町全域の貝類や海藻類などを「宇和海特殊海中資源群」という名称で1965年に天然記念物に指定しています。

指定の一部解除は13日に開催された愛媛県教育委員会の2月定例会で議決されました。

また、新たに県指定有形文化財として、松山市の「太山寺」に安置されている、平安時代後期に造立されたとみられている「木造金剛力士立像」2体と、今治市の「大山●(ネ偏に氏)神社」に保管されている日本刀で、室町時代中期に製作された「大太刀銘石州和貞作一口」、南北朝時代から室町時代初期に製作されたとみられる「大太刀無銘一口」の2本が、新たに指定されました。

このほか、県指定無形文化財の保持者として、宇和島市三間町出身の陶芸家で、砥部焼・五松園窯元の二宮好史さん(72)が、追加認定されました。青磁の釉薬を埋め込む「釉象嵌」による絶妙な色合いと造形などが、高く評価されました。

© 株式会社あいテレビ