眼球摘出も……花火や爆竹による事故相次ぐ―中国

春節(旧正月。今年は2月10日)を迎えた中国で、花火や爆竹による負傷者が相次いでいるようだ。

春節(旧正月。今年は2月10日)を迎えた中国で、花火や爆竹による負傷者が相次いでいるようだ。香港メディアの香港01が12日付で伝えた。

中国では新年に花火を打ち上げたり、爆竹を鳴らしたりする習慣があるが、それにはリスクも伴っている。浙江大学医学院付属第二病院では大みそか(9日)の夜に花火や爆竹による負傷者が計16人受診した。救急外来の担当医によるとほとんどが男性で、目やその付近を負傷している患者が多かった。

湖州市に住む王(ワン)さんも右目を負傷し、家族に連れられて同病院の救急外来を受診した。診察の結果、目と鼻の間に深さ3~4センチの穴が一つ開き、目の中の角膜の近くに小さな穴が四つ開いていた。傷口は焼け、火薬と土にまみれており、眼球から大量の出血もあったという。

家族によると、購入した花火に火を点けたが反応がなかったため王さんが様子を見に行ったところ突然爆発したという。医師は「眼球の損傷が深刻で感染症の心配もある。眼球を保持できない可能性が高く、摘出するかもしれない」との診断を下した。

王さんと同様に、点火した花火や爆竹が不発に終わったと思い、のぞき込んだところ爆発して負傷するケースが多いという。医師は防護メガネの着用を推奨しているほか、着火後に反応がなくてもみだりに近づかないこと、打ち上げ花火を見上げる際も花火の残骸が目に入らないよう注意すること、子どもには特に注意することなどを呼び掛けている。(翻訳・編集/北田)

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