世界遺産・富岡製糸場の歴史を辿ったら、次は美味しいものを食べよう!富岡に来たら絶対食べたい!そば・うどんの店「田島屋」

のれんをくぐると、人の暖かさを感じられるそば・うどんのお店「田島屋」のルーツ

田島屋は、世界遺産である富岡製糸場から徒歩11分、上信電鉄上州富岡駅から徒歩4分のところにある、地元でも美味しいと評判のそば・うどんのお店です。創業は富岡製糸場とほぼ一緒でとても長い歴史があります。もともとは埼玉県熊谷市で菓子屋を営んでいましたが、富岡製糸場が富岡に出来るのと同時に、熊谷から富岡に移転してきたのだと言います。富岡製糸場で働く工女さんたちも、田島屋さんのお菓子を買いに来ていたかもしれませんね。

店主は四代目

一代目から三代目までは菓子屋を営んでいたそうです。日本の風習で、お葬式には“饅頭”を配る習慣があります。また結婚のお祝いには“はながし” を配る習慣がありました。三代目までは菓子店を営んでいましたが、三代目から助言があり、四代目が22歳の時に食堂として開業し、その後そば・うどんの店として、半世紀(約50年)の間、お店の味を守り続けています。

こだわりは地産地消

地産地消にこだわり、食材は地元産を使用することを心がけていると言います。うどんに使用する小麦粉はもちろん群馬県産を使用。そばの実は栃木県産を使用し、石臼で自家製粉しています。石臼は少量ずつゆっくり挽くためそば粉に熱がかからず、風味を損なわないそう。時間によっては、石臼で製粉をしているところを見ることも出来ます。そばもうどんも自家製麺のため、その日にお出しするそば・うどんの麺はその日の朝、店主が丁寧に心を込めて製麺します。

店主のおすすめは、やっぱりそばとうどん

店主のおすすめはやっぱり、そばとうどんだそうです。ご飯も食べたいけど、麺類も食べたい!そんな女性へのおすすめは、ご飯物と麺類のセット物。女性が食べきれる量にしてあるのだとか。セットには、サラダ、香の物、冷や奴、フルーツが付いてくるのも嬉しいポイントです。そば・うどんだけでなく、カレーやラーメン、フライもありどれも美味しく食べてみる価値のあり!の逸品ばかり。値段もとってもリーズナブルなんです。

店内はとにかく、おもしろい!

「そば・うどん」と染め抜かれた茶色ののれんをくぐると、まず目を惹くのはそばを挽く石臼。

さらに中へ進むと、壁に飾られた写真や廃線になってしまった国鉄時代の鉄道員の帽子。鉄道の行き先表示板など珍しい物があります。

イベント時にはちびっ子や鉄道ファンに大人気の現役ミニSLが出番を待つことも。

ひのきの古木を彫って作った「田島屋」の衝立は、とても日本らしい置物です。店内はまるで街角ギャラリーのよう。これらは店主のコレクションではなく、来店したお客様が置いていった物ばかりだと言うから驚きです。テーブルと椅子は開店当時から使い続けているのだとか。今ではとても珍しい亀甲模様の床も気持ちの良いほどよく磨かれています。

人を大切にする、物を大切にする、味を大切にする。

150年守ってきた伝統なのかな、と感じずにはいられませんでした。

地域の寄り合い処

田嶋屋は地域の人々の交流場所でもあると伺いました。近隣の会社員、警察官、鉄道員、先生、農家、個人事業主、若い人、年配の人、立場の垣根を越えて異業種交流が昔から盛んに行なわれているんだそう。お酒を酌み交わし、美味しい食事をいただきながら、いろいろなことを聞いたり、話したり。地域の仲間を大切にして来たからこそ、長年お店が続いているのですね。

店主のいちばん大切な物は...

それにしても、店主の笑顔は人を寄せ付ける最高の笑顔でした。仲の良ご夫婦が営むそば・うどんのお店です。店主のいちばん大切な物は何ですか?とお伺いしましたら、迷わず『奥さん』とおっしゃいました。夫婦二人三脚、仲の良さもお店の味のひとつになっていると感じました。

「田島屋」基本情報

住所:富岡市富岡1579-1

TEL:0274-62-0513

営業時間:11:00~15:00

17:00~19:00

定休日:日曜日

駐車場:5台

このお店は老夫婦が営んでいるそば・うどん店です。

ご不明の点は、電話にてご確認ください。

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