自民党裏金問題は幕引きか~須田慎一郎氏とびっきり!解説

佐野怜莉アナウンサー
「牧野京夫議員の地元での説明を聞いて須田さんはどう思いますか」

須田慎一郎氏:
「非常に苦しい立場に立っていると思う。茂木派は大きく2つのグループに分かれていた。茂木さんを担ぐグループと小渕優子さんを担いでするグループ。小渕グループは茂木派の中の参議院議員が中核になっていた。牧野さんは本来そちらのグループなんだが、茂木さんにもかわいがられていた人なんで、また裂き状態になっていた。しかし、茂木派は空中分解なんで、今後どう動いたら自分にメリットがあるのか、見極めようとしているんじゃないのか。」

派閥に残る議員は

伊地健治アナウンサー
「県内選出議員がどの派閥の所属したいたかまとめてみました。これだけの派閥が解散した中で、解散しない派閥の議員は今後有権者にどう説明するのか注目されますね」

須田慎一郎氏
「派閥に残るのはあまりいいイメージではない。抵抗勢力とか、守旧派という烙印を押されかねない。どういう身の振り方をすれば選挙でメリットがあるか考えていくと思うが、麻生派の場合は政治資金が使えるが、茂木派は使えない集団となる。意味合いは異なる。」

キックバックを受けた議員に追徴課税は?

伊地健治アナウンサー
「政治資金をめぐり波紋が広がっている。今国民は確定申告の時期。正しく納税しなければ追徴課税の恐れがある。一方、キックバックを受けた議員は課税対象にならないのか」

須田慎一郎氏
「課税対象になる可能性は十分にある。私的に使った金は所得になる。その辺税務当局は見極める必要がある。特に萩生田さんは使途を明らかにする意思がないわけだから、国税が入るべき。

ポイントは政策活動費

須田慎一郎氏:
「今後の焦点は「政策活動費」。これは自民党の幹部には党から金が渡されている。しかし法律上議員個人が金はもらえない。必ず政治資金団体が金をもらうべき。議員個人が政治収支報告書を出すことはないから、支出部分がまったく補足できないのがこの「政策活動費」一番問題になっているのは二階元幹事長。5年間で50億円の政策活動費をもらっている。その使い道は全く明らかになっていない。この政策活動費はやめようという意見が野党から出てきている。しかし、自民党は残したい。綱引きが起こっている。裏金問題の幕引きはこの政策活動費をどうするのかがポイント。これを残すのを許すとなると有権者は納得いかないということになる。私は政策活動費はあってもいいけれども、使途は明確にすべき。それができないのであれば、そういう制度は認めないという態度が必要だ」

© 静岡朝日テレビ