UAEのATRC、WGS 2024でグローバル先端技術研究開発プラットフォームの発足を発表。開発途上国のイノベーション加速化に2億ドルを割り当て

  • ATRCが世界各国の技術的な課題に最先端のソリューションを提供
  • 開発途上国への資金割り当てにより、リソースと研究コストを吸収し、先端技術のイノベーションを促進

DUBAI, United Arab Emirates--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --世界政府サミット(WGS)2024の初日、アブダビの先端技術研究評議会(ATRC)は、最先端技術ソリューションへのグローバルなアクセス促進を目的とした画期的な取り組みを発表しました。新たに立ち上げる「ATRCグローバル技術研究開発プラットフォーム」は、世界各国が独自の課題に取り組むために、アラブ首長国連邦(UAE)が持つ技術的専門知識を各国に提供するためのチャネルとしての役割を担います。

今回の声明により、アブダビとUAE全体での先端研究開発(R&D)エコシステム拡大の原動力として、包括的な成長と世界の繁栄促進に向けたATRCの献身的な取り組みが明らかになりました。技術が急速な変化を遂げている現在、このプラットフォームは、世界各国が抱える緊急課題に対応できるソリューションの提供により、世界各国が経験する技術格差を解消することを目的としています。

ATRCは、このプラットフォームを通じて募集を開始するために、主に新興国や発展途上国におけるイノベーションの加速を目的として2億米ドルの資金を割り当てる予定です。同資金によるリソースと研究コストの吸収により、先端技術ソリューションの開発を促進し、新興国や発展途上国が最新の技術に追従できるように支援します。

ATRCのグローバル技術研究開発プラットフォームは、世界中の政府機関、組織、適格なステークホルダーから申請を募り、コラボレーションと包括性を最重視します。厳格な評価プロセスを経て、航空宇宙、食品・農業、ヘルスケア、安全・セキュリティ、持続可能性・環境・エネルギー、輸送の6分野における取り組みが支援の対象となります。

ATRCの事務総長であるファイサル・アル・バンナイ閣下は、今回の取り組みが世界に与える影響の大きさを強調し、「技術が急速な進歩を遂げている現在、私たちの使命はすべての国々に繁栄するための手段を提供することです。ATRCは世界中の国々との協力を念頭に置き、私たちの専門的な技術を各国の課題に対するソリューションとして活用し、AI主導の時代において共に発展することを目標としています」と述べています。

ATRCは約4年間で70か国以上から850人以上の研究者を集め、強固な研究開発エコシステムを構築しました。ATRCは、技術開発における重要な全段階を体系的にサポートする総合的なエコシステムを構築してきました。同評議会傘下のASPIREは、大きな課題への取り組みや世界規模のコンペティションを通じて世界中の優秀な人材に業務をクラウドソースし、顧客とともに技術格差の特定を行っています。技術イノベーション研究所(TII)は、目的とした成果を生み出すための応用研究に重点を置き、一流の研究者や科学者が在籍しています。VentureOneは、ソリューションを商用化し、研究所で研究開発された製品やサービスを市場に投入します。

ATRCは、量子工学、AI、自律型ロボット工学、暗号技術、先端材料、推進技術、宇宙開発など、さまざまな分野にわたりソリューションを提供し、技術的なニーズをアイデアからイノベーションに発展させる役割を担っています。

ATRCは、問題の特定からオーダーメイドの研究開発ソリューションの開発まで、支援を必要とする企業や国のために、技術発展のライフサイクル全体を指揮します。ATRCは世界の国々と先端技術で連携し、世界中の企業や組織を対象に、発展途上国も含めた真にグローバルな技術革新を促進してゆきます。

アル・バンナイ閣下は、世界政府サミットの本会議で演説し、AIの進化と新たな発展の機会についての見解を表明します。

ATRCのグローバル応用研究所であるTIIの最高経営責任者レイ・O・ジョンソン博士は、今回の資金が技術革新を促進する可能性について楽観的な見方を示し、 「このプラットフォームにより、未開拓のイノベーションを見つけ出し、世界を変える技術の力を解き放つことで、経済成長に火をつけるお手伝いをします」と述べています。

ATRCは世界各国に対し、互いに協力し、グローバルな技術の発展に貢献するように呼びかけています。ATRC Tech R&D Fundについての詳細、および応募をご希望の方は、ASPIRE(aspireuae.ae)を通じて評議会までお問い合わせください。

ASPIREの最高経営責任者であるステファン・ティンパノは、「ASPIREの使命は、回復力のある未来を目指す国々に必要だと考えられる技術的な格差の特定と、高度なソリューションの推進です」と述べています。

昨年、技術イノベーション研究所(TII)は、先進技術の普及を支援する同様の取り組みとして、世界ランキングに名を連ねる大規模言語モデル「ファルコン40B」をApache 2.0ライセンスの下、無償でオープンソース化した最初の企業や団体の1つとなりました。

*出典: AETOSWire

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