N.S.Pデビュー50周年 5月に記念コンサート 平賀和人さん、高橋ジョージさんユニット チケット15日発売【一関】

5月5日に「NoSP」として一関文化センターでコンサートを開くN.S.Pの平賀さん(左)とTHE虎舞竜の高橋さん

 一関市ゆかりのフォークグループ「N.S.P(エヌ・エス・ピー)」のデビュー50周年記念コンサートは、5月5日に同市大手町の一関文化センターで開かれる。N.S.Pのメンバー平賀和人さんと、ロックバンド「THE虎舞竜」の高橋ジョージさんが期間限定ユニット「NoSP(ノーエスピー)」としてN.S.Pの初期の曲を中心に演奏する。チケットは今月15日から一般発売される。

 N.S.Pは同市出身の故天野滋さん、宮古市出身の故中村貴之さん、花巻市出身の平賀さんが一関工業高等専門学校在学中の1972年に結成。翌73年に「さようなら」でデビューした。74年に大ヒットした「夕暮れ時はさびしそう」は現在、JR一ノ関駅の新幹線ホームの発車メロディーに採用されているほか、同曲の舞台として知られる一関市内中心部の磐井川堤防には「N.S.Pメモリアルスポット」が設けられ、ファンに親しまれている。2022年度市勢功労者。

 高橋さんは宮城県栗原市出身。虎舞竜として1993年に発売した「ロード」が220万枚のメガヒットを記録した。93年度日本有線大賞など受賞多数。みやぎ絆大使、栗原ドリームアンバサダーも務めている。

 高橋さんは中学生の頃からN.S.Pの大ファンで、メンバーとは互いのコンサートを鑑賞し合い、テレビ番組で共演するなどの交流を続けてきた。2023年6月にはN.S.Pの聖地として知られた一関市大町の「さとう屋楽器店」の閉店にちなんで平賀さんとミニライブを行っている。

 デビュー50周年記念コンサートが行われる日は、N.S.Pのリーダーだった天野さんの誕生日となる。主催するNPO法人一関文化会議所は「昔からのファンの方も久しぶりの方も同じ空間で一緒の時間を楽しんでほしい。コンサート後はちょうど夕暮れ時になる予定なので、磐井川堤防のN.S.Pメモリアルスポットに立ち寄って聖地・一関を満喫していただきたい」としている。

 午後2時45分開場、3時30分開演。全席指定で料金は6000円(当日500円増)。未就学児は入場できない。チケットは15日午前9時から同センターがインターネットと電話で予約を受け付け、同日午後1時30分から窓口で販売する。一関市大東町の小原書店でも同日から取り扱う。

 問い合わせは同センター=0191(21)2121=へ。

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