JGAP団体認証取得 加工ネギ生産に弾み 県内初・JA花巻野菜部会研究会

上田花巻市長(左)にJGAP団体認証の取得を報告した高橋代表(中央)と髙橋営農部次長

 JAいわて花巻野菜部会の加工ネギの生産に取り組む花巻市と北上市の農家でつくる団体が、食の安全や労働安全、環境保全などに取り組む農場などにお墨付きを与える国の認証制度「JGAP」を取得した。団体での認証は県内初。関係者は認証取得を弾みとし、生産の振興を図り、販売強化に取り組む考え。

 団体認証を取得したのは高橋清孝さん(花巻市)、多田昌樹さん(同市)、上野春和さん(北上市)の3人で構成する同部会GAP研究会。

 同JA管内では、水田の転換作物として収益性が高い秋・冬に収穫できる品目としてネギの作付け拡大を促進しているが、大手小売など実需者より安全・安心の裏付けとして取得の要望が寄せられていた。

 認証を取得することで産地確立を図るとともに、販売戦略のツールとして活用することで生産拡大につなげようと、関係機関の指導を得ながら取得に向けた取り組みを2022年度に開始。認証には約150項目のチェックポイントをクリアする必要があり、昨年11月の審査を経て今年1月22日付で取得した。

 今月9日には花巻市の上田東一市長や北上市の八重樫浩文市長らを訪ね、団体認証の取得を報告。団体代表を務める高橋さんは「認証したばかりだが、今後は研究会のメンバーを増やしたい。個人的には規模拡大を目指し、加工ネギ、GAPに取り組む生産者の活動を活発化させたい」と述べた。

 

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