観音像の台座に供えられた“おさい銭”を取っていく男、職員「運が悪くなります」―中国

中国・海南省三亜市の景勝地である南山海上観音聖像でおさい銭を持ち去る男の動画が出回り、批判が集まっている。

中国・海南省三亜市の景勝地である南山海上観音聖像でおさい銭を持ち去る男の動画が出回り、批判が集まっている。

中国では現在、春節(旧正月。今年は2月10日)の連休に入っている。11日に現地で撮影された映像には、人々が像の台座部分におさい銭として供えた現金を、男が手を伸ばして取っていく様子が映っていた。

景勝地を管理する職員は「こうした行為は許可していません。人々は平穏無事を祈ってそこ(台座)にお金を置いていくのです。持って行ったら悪い運気も持ち帰ることになります」とし、「同様の行為を見つけたら警備員に知らせてほしい」と呼び掛けた。

中国のネットユーザーからは「職員の説明はすごく幼稚だな」「それを信じなきゃ持っていってもいいのか?」「悪い運気を持っていってくれるなら、むしろ徳のある行為ではないか」「私も持っていきたい(笑)」「彼は俺がやりたくてもできなかったことをやった」「景勝地としてはふさわしくないコメントだ。窃盗なんだからすぐ警察に通報すべきだ」といった声が上がった。

また、「彼が持ち去らなかったら、この“悪い運気を帯びた金”は最終的に誰のものになるんだろうねえ?」「どうせ職員が集めて自分たちのものにするんだろ」「職員『お前が持っていったら分け前が減るだろ』(というのが本音)」「『許可していない』という言葉が、この景勝地の(職員の)レベルをよく表している」と指摘する声も寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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