ユハ 2024-25年秋冬コレクション - ジェンダーフルイドに、10周年に初のショー開催へ

ユハ(JUHA)の2024年秋冬コレクションが、2024年2月13日(火)、上野・東京国立博物館 表慶館にて発表された。テーマは「Mono sex mode show」。

ジェンダーフルイドで幅広い人々へ向けたウェア

白装束の集団の囁き声が突如として止み、コーラスへと切り替わると、厳かな雰囲気の中、ユハの10周年にして初となるショーがゆったりと幕を開けた。ファーストルックを飾るのは、セットアップのデニムにロングコートを羽織り、目深にフードを被ったルック。オーバーサイズに仕上げており男女共に着こなせそうなウェアだ。これまでのユハはマイノリティへ向けたウェアの提案が多かったが、今季からはより幅広い人々へ、ジェンダーフルイドなウェアを展開していくという。

激しいダメージ加工デニム

今シーズンのユハは、ダメージジーンズを取り入れたルックが多数登場。いずれも色褪せ、激しくダメージ加工が施されている。たとえば、グレーデニムを使ったジーンズは、透け感のあるニットカーディガンとコーディネート。ダメージの隙間からは、シアータイツを覗き見させ、レイヤードさせていた。

フェミニンな素材使い

2020-21年秋冬シーズンからウィメンズコレクションを展開する以前より、フェミニンな素材使いを得意としてきたユハ。そのフェミニンさは今季も健在で、レースやファー、ツイード、シアー素材などが、コーラスの歌声が響き渡り重厚感溢れる会場に軽やかさを運び込んでいた。中でもレースは、ロングカーディガンやトップス、スカーフとなって観客の目を奪う。ロングコートの首元から覗くハイネックのトップスなどは、優美で上品な印象を与えていた。

フラワープリントのシアートップス

また、無地のウェアが多い中、フラワープリントが目を惹く。ぴったりと身体に沿うシアートップスにあしらわれ、さりげなく肌を魅せるセンシュアルなウェアに仕上げられている。

モノトーンを基調に

カラーパレットはモノトーンを基調にしつつ、バーガンディやブラウン、カーキといったアースカラーも。ダークな印象を受ける色合いが続く中、時折シルバーのラメで彩られたトップスやパンツも差し込まれ、眩く煌めいていた。

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