【韓国】サムスン李会長、マレーシア電池工場を視察[IT]

マレーシアの電池工場を視察するサムスン電子の李在鎔会長(左、同社提供)

韓国サムスングループトップの李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子会長は9日(現地時間)、サムスンSDIのマレーシアのバッテリー工場(ヌグリスンビラン州スレンバン)を訪問した。李会長は第1工場の生産現場と、第2工場の建設現場を視察した。

この席で李会長は「短期的な業績に一喜一憂せず、果敢な挑戦により変化をリードしよう。新たな価値を創出して確固たる競争力の確保を目指そう」と呼びかけた。電気自動車(EV)市場の成長鈍化によりバッテリー業界も影響を受けているが、李会長は「困難な状況に萎縮せず、大胆な投資を行わなければならない」と述べ、未来を見据えた投資を促した。

■第2工場は25年完成予定

サムスンSDIは1兆7,000億ウォン(約1,900億円)を投じて、2025年の完工を目指して第2工場を建設している。年内には円筒形の「PRiMX 21700」(直径2.1センチ、長さ7.0センチ)バッテリーの量産を開始する計画だ。同バッテリーは電動工具やEVなどさまざまな製品に搭載される。

李会長はまた、マレーシアの首都クアラルンプールで現地市場の反応も確認した。サムスン電子とマレーシアの流通企業センヘンが22年に設立した東南アジア最大の売り場を訪問し、戦略製品に対する消費者の反応を直接確かめた。

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