ロシア、エストニア首相らを指名手配 ソ連記念碑破壊と説明

[モスクワ/ビリニュス 13日 ロイター] - ロシア警察が、エストニアのカラス首相らバルト3国の政府当局者を指名手配した。ロシア内務省のデータベースから明らかになった。タス通信によると、容疑は「旧ソ連兵の記念碑破壊」で、ロシア刑法では懲役5年の刑が科せられるという。

カラス首相はX(旧ツイッター)への投稿で「クレムリン(ロシア大統領府)は、こうした措置がわれわれを黙らせることにつながると考えているようだが、そうはいかない」とし、「ウクライナへの強力な支援と、欧州の防衛強化への支持を続ける」と言明した。

内務省のデータベースによると、カラス首相のほか、エストニアのペテルコプ国務長官やリトアニアのカイリース文化相、2022年11月に会期を終えたラトビア議会の議員約60人も指名手配された。

クレムリンのペスコフ報道官は指名手配について「歴史的記憶に対する侮辱」と説明し、ロシア外務省のザハロワ報道官は「これは始まりに過ぎない」とした。

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