「想定ばかりしてもしかたない」なでしこJ、北朝鮮戦の開催地“未定”も指揮官は冷静。「どんな状況でもタフに戦える選手は増えている」

なでしこジャパンは2月13日、パリ五輪・アジア最終予選に向けた国内合宿初日を迎えた。

日本はパリ五輪出場をかけた最終予選で、北朝鮮とホーム&アウェー方式で対戦。第1戦は24日、敵地(平壌・金日成スタジアム)で行なわれる予定だったが、一転して会場が“未定”に。試合10日前の現在もなお、開催地が決まっていない状況が続いている。

池田太監督は、13日の食事の後のミーティングで改めて選手たちに状況を説明。そのうえで、「いろんなことが想定されるから、しっかり対応していこう」と伝えたという。また指揮官自身も開催地不明のこのイレギュラーな現状と冷静に向き合っている。

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「考えているのは、国によって気候の変化もあるし、決まったら環境面を含めて移動日、トレーニングとミーティングのタイミングなどを組みなおす必要が出てくるので、その準備くらいです。

(開催地が)決まったらそこに対して考えることはある。でも今は、この国だったらどうしようとか、想定ばかりしてもしかたないので、今日やれることや選手のこととか、目の前にある一日一日をしっかりとやりながら、決定したらそれに対して、みんなと対応していきます」

それは選手も同様で、田中美南も「選手に影響はないのかなと。スタッフのほうが手配とか大変だなって思っています」と語るように、まだそこまで精神的な負担にはなっておらず、目の前のことに集中できているようだ。

池田監督は、「場所によって、どの程度のアウェー感になるかも分からない。どんな状況でもタフに戦える選手は増えているんじゃないかなと思います」と選手たちに全幅の信頼を置いている。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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