中島健人のスーツ姿に歓喜! 『リビングの松永さん』“小夏”若月佑美登場で波乱の展開へ

好きな人の元カノ事情は気になるもの。それは、大人も女子高生も同じ。毎日顔を見ることになるシェアハウスでの恋愛なら、なおさらかもしれない。『リビングの松永さん』(カンテレ・フジテレビ系)第6話は、松永の過去を知る“とある人物”が美己(髙橋ひかる)の恋路に新しい風を吹かせる。

「本当の気持ちを言ったら……松永さんは」

美己は凌(藤原大祐)と同じアルバイトをしていることが松永(中島健人)にバレてしまい、2人は恋人同士だと誤解されてしまう。誤解を解くチャンスを求め、自分の本心を明かそうとするも、言葉が出ずにいるところを凌の機転により助けられる。「バイトする事情があるなら言ってくれればいいのに」とため息混じりに誤解を認めた松永だが、その事情がまさか自分にまつわるものだとは思ってもみなかっただろう。

バレンタインの季節が近づくにつれ、美己の心は踊る。それもそのはず、美己はすでに松永へチョコレートを贈る決心をしているのだから。ところが、楽しいバレンタインが一転、美己は松永の過去に関する意外な話を聞いてしまう。

それは、松永がかつてシェアハウスである女性と恋愛関係にあったという過去だった。

シェアハウスでは、恋人となったらどちらかが出て行くのが通例であり、松永の元恋人はアメリカへと旅立っていたが、現在は日本に帰国しているらしい。その話を聞いた美己は、深い不安にさいなまれる。「そりゃそうだよな、松永さん大人だもん……」と悲しそうな表情を隠せない美己。やはりライバルかもしれない元カノが、“自立した大人である”という線引きは、分かっていても女子高生にとっては苦しいものなのかもしれない。

その頃、学校で元気のない美己に声をかけたのは、赴任してきたばかりの教師・小林夏未(若月佑美)だった。夏未は「チャンスなんて、何回もないよ?」「恋なんて、悩んで当たり前」と前向きな言葉で美己を励ます。今回初登場となる小林は、美己にとってシェアハウスメンバーとはまた一味違うタイプの、芯のある大人の女性だ。そんな“人生の先輩”からのアドバイスは、美己にとってなんと心強かっただろう。

教師にもいろんなタイプがいるが、若月佑美演じるフレッシュな教師は、「あ~こんな教師いた!」と頷きたくなるリアルさがあった。さすがにドラマ通りの距離感とは言えないかもしれないが、比較的歳の近い新人教師に、絶妙な親しみやすさを感じたことがある人は少なくないのではないか。先生だけど、他の先生よりも学生に一歩近い……そんな若月の“新米教師”の演技に、学生時代の記憶を掘り起こされるような感覚がした。

そんなとき、三者面談を機に園田朋子(映美くらら)が和歌山から駆けつけたと連絡が。シェアハウスにきた母親にこの先のことについて詰められた美己は、自分の進路に揺らぐ。まだ何者にでもなれる17歳だからこそ、「答えが決まらない」というのも美己のひとつの答えなのかもしれない。

そんな中、ひょんなことから美己の三者面談に代理で松永が来ることに。この松永の突然の登場に美己は驚いた表情を見せたが、“スーツ姿の松永”という意味で歓喜した視聴者も多いはず。普段のラフな格好から一転、ファンにとって嬉しいサプライズとも言える展開だったのではないか。

第6話のラストではいよいよ、美己が松永にチョコを渡した。バレンタインの作戦は大成功したものの、今回もこれで円満に……とはいかないのがなんとももどかしい。

うっすらと嫌な予感はしていたが、やはり“小夏”の正体は“小林夏未”。小林こそが噂に上がった松永の元カノ、というわけだ。さらに次回予告には「VS元カノ」の文字が。「昨日の友は今日の敵」という言葉通り、やはり小林は美己の恋のライバルになってしまうのか。一つ屋根の下、まだまだ波乱な展開が続きそうだ。

(文=すなくじら)

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