西麻布三丁目北東地区再開発(東京都港区)/9月に新築着工、設計は大成建設ら

東京都港区の西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合(高島勇治理事長)が再開発施設の概要をまとめた。最大規模の建物で延べ9・7万平方メートルを計画。基本設計を梓設計、実施設計は大成建設が手掛けており、施工者は未定としている。9月下旬に新築着工し、2028年4月下旬の竣工を目指す。事業費は約804億2600万円を見込む。
計画地は西麻布3、六本木6(区域面積約1・6ヘクタール)。六本木ヒルズの西側に隣接する。現在は大成建設の施工で既存建物を解体している。
跡地は▽A▽B1▽B2▽B3-の四つの街区に分け、A街区に最大規模の施設を建てる。RC一部S造地下4階地上54階建て延べ9万6826平方メートルの規模となり、高さは約200メートル。基礎工法は直接基礎とし、一部杭基礎を採用する。
1、2階は店舗や住宅、事務所、ホテルエントランスとする。6~45階が共同住宅(約500戸)。46~52階にホテルが入る。駐車台数は約270台で、駐輪場・バイク置き場が約540台。
残る三つの街区には計画地にある寺社を再配置する。それぞれの規模は▽B1街区=RC造地下1階地上3階建て延べ1070平方メートル▽B2街区=RC一部W造地下1階地上3階建て延べ800平方メートル▽B3街区=RC造地下1階地上4階建て延べ1030平方メートル。
事業費の内訳は▽調査設計計画費=28億4300万円▽土地整備費=30億6600万円▽工事費=513億6200万円-など。
組合には参加組合員として野村不動産とケン・コーポレーションが参画している。事業は19年に都市計画決定を受け、20年には本組合の設立が認可された。

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