Akash Sriram
[13日 ロイター] - 米配車大手リフトが13日発表した第4・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。コスト削減が奏功する中、2024年に初めてフリーキャッシュフローがプラスになるという。
同社は発表文で重要な利益率の指標が今年500ベーシスポイント(bp)拡大するとの見通しを示し、引け後の時間外取引で株価が一時67%上昇した。
しかしその後の電話会見で、エリン・ブリュワー最高財務責任者(CFO)が50bpに訂正したことから、上げ幅を急速に縮小し17%高となった。
ブロック&レビトンの弁護士ジェイク・ウォーカー氏はこの誤りが訴訟に発展する可能性があると述べた。
同社は昨年、収益性を追求するためレイオフや経営層の削減など積極的な再編計画を実施した。
デビッド・リッシャー最高経営責任者(CEO)は空港でのピックアップ改善なども昨年の成長に寄与したと述べた。
第4・四半期の調整後コア利益は6660万ドルで、市場予想の5620万ドルを上回った。売上高は4%増の12億2000万ドルで、市場予想と一致した。
総取引高を示すグロスブッキングは17%増の37億ドルとなった。24年第1・四半期は35億─36億ドルと、アナリスト予想の34億5000万ドルを上回る見込みとした。
24年第1・四半期の調整後利払い・税・償却前利益(EBITDA)見通しは5000万─5500万ドルとし、予想の4630万ドルを上回った。
インベスティング・ドット・コムのシニアアナリスト、ジェシー・コーエン氏は「好調な見通しはリフトがようやく困難を脱しつつある可能性を示している」と指摘した。