自動運転バス、発進!! 小牧市が「こまくる」で実証調査

走行する自動運転バス

 【尾東】小牧市は13日、小牧山南麓ガイダンスエリアで、自動運転バス実証調査の出発式を開いた。市の巡回バス「こまくる」で課題となっている運転手不足への対応が目的。

 市とソフトバンク子会社でスマートモビリティーサービスのBOLDLY(ボードリー、本社東京都)が、国の補助金を活用して実施する。フランス・NAVYA(ナビヤ)社製の車両を使用し、26日までの14日間実施する。

 オペレーター1人が乗車し必要な時に操作する「レベル2」で行い、名鉄小牧駅東側ロータリーから小牧山南麓ガイダンスエリア間の片道約1.8キロメートルを、時速20キロメートル未満で走行する。走行性のほか観光振興やまちづくりへの有効性、自動運転に対する社会受容性なども検証する。

 出発を前に関係者によるテープカットが行われた。山下史守朗市長は「短期間にはなるが、安全第一で有意義な検証を行っていきたい」とあいさつした。ボードリーの佐治友基代表取締役兼CEOは「車両にはセンサーが8個ついており、オペレーターも乗車する。楽しい自動運転を体感していただきたい」と話した。

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