【西武】川下将勲投手インタビュー 女手一つで育ててくれたお母さんへ「何かを買ってあげたり、どこかに連れていってあげたい」

1月25日放送のライオンズエクスプレスでは、函館大学付属有斗高等学校から育成ドラフト3位でライオンズに入団した川下将勲投手にインタビューした模様を放送した。高校時代のエピソードについて、そしてこれからの目標について訊いた。

――身長は?
川下「188㎝です」

――球団のデータでは186㎝と記載されていましたが、いつ伸びた?
川下「寮に入ってから少し伸びました」

――函館大学付属有斗高等学校からのプロ野球選手は30年ぶり4人目。母校の野球部はどのようなチーム?
川下「明るく元気にやっていく中で、お互いがライバル視して高めあっていくチームです」

――ドラフト指名を受けた際に、「函館有斗に入っていなければここまで来られなかった」と言われていましたがその理由は?
川下「監督さんが一人ひとりに熱心に教えてくれて、分からないことがあったら聞くことができた。方針が『自分で考える野球』で、上手くなるためにどのようにすればいいかを自分で工夫して練習させてくれた。すごく自分にとって身になったと思います」

――片口伸之監督は「川下は2年生の夏まではドラフトで指名される選手ではなかった。泣きながら練習してきた努力の結果だ。2年生から3年生の間でここまで自分を成長させた」と言われていました。この言葉についてはどう思う?
川下「監督さんは自分がやったからここまで来たと言っていますけど、自分的には監督さんがいなければやっていないと思う。ここまで来られたのは監督さんのおかげです」

――泣きながら練習をしたとは?
川下「自分は(体が)細くてパワーがないので、ウェイトトレーニングを滅茶苦茶やらされた。それがきつすぎて泣きながらやっていました」

――プロ志望届を出すのを決めたのはいつ?
川下「早い時期から出すと自分は決めていたんですけど、お母さんからは『大学に行きなさい』と。相談していたので10月くらいだったと思います」

――大学進学を勧められたのはなぜ?
川下「お母さんは現実をしっかりと見る人で、夢を語らずに安定を勧めてくる人。自分は逆に夢を見る人なので、そこで対立した感じです。監督さんと3人で話し合った時もありました」

――よくお母様は納得してくれましたね?
川下「折れたんですかね……(笑)。でも応援してくれているのでありがたいです」

――女手一つで育ててくれたお母様を楽にしたいという思いもある?
川下「そうですね。まずは支配下になって、何かを買ってあげたり、どこかに連れていってあげたいです」

――目標とする投手は?川下「長身の投手というところで佐々木朗希投手(ロッテ)や藤浪晋太郎投手(メッツ)。手足が長いのに体の使い方が上手なので、参考にさせてもらっていて目標としている選手です」

――動画で研究している?
川下「(佐々木投手、藤浪投手は)右投手なので、動画を反転させて左にして見ています」

――今シーズンが終わった時、どのような選手になっていたい?川下「まだ育成かもしれないですけど、自分が投げたらその試合に勝てると思ってもらえる投手になっていたいと思います」

※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー

© 株式会社文化放送