電車降りたら「巨大カニ爪」お出迎え 「カニのまち」兵庫・香住の駅が流石すぎ

JR香住駅(兵庫県美方郡香美町)で電車を降りると、あなたを待っているのはにわかには信じられない光景だ。

目を引くどころではないデカさ(画像提供:香美町香住観光協会、以下同)

ホームに、巨大なカニの爪が鎮座しているのである!

見たところ、人の身長を超えるほどの大きさ。爪の質感や色味はリアルで、間近で見たらさぞ迫力があることだろう。

Jタウンネット記者が7日、香美町香住観光協会に取材したところ、カニの爪は高さ3メートル5センチ。香住駅の2・3番線ホームに設置されている。

どうしてこんなにデカいカニ爪を駅に置いたのか?

さらに詳しく聞いてみることにしよう。

巨大なカニの爪、なぜ設置

香住駅のある香美町は、日本海に面する兵庫県北部の町だ。カニの名産地として知られ、冬には松葉ガニ(ズワイガニ)、秋から春にかけては近畿ではここでしか水揚げされない香住ガニ(ベニズワイガニ)の漁が行われる香住漁港が特に有名だ。シーズンには全国からカニを目当てに多くの観光客が訪れる。

そんな香住の駅に巨大カニ爪が置かれたのは、25年ほど前のこと。1990年、当時の香住町商工会(現・香美町商工会)は「カニのまち」をアピールするため、香住駅を中心とした町内各所にカニオブジェを設置する事業を開始。その一環で作られたものだ。

実は兄弟がいた

当初は別のホームにも同じ形のオブジェが設置されていたが、駅改修工事の際に撤去。現在はオブジェを譲り受けた香住水産加工業協同組合水青会が敷地内に設置している。

これらを制作したのは、香美町で看板づくりを手掛ける「レンゴー広告」の今西照一さん。カニの殻の質感や表面の突起など、細部までリアルさを追求し続け、これまでにカニの看板を大きいものから小さいものまで、約300体も作ってきた。

香住駅改札には巨大松葉ガニのオブジェ

そういうわけで、香美町にはカニのオブジェがいっぱい。

香住町を訪れた際には何匹に出会えるか、探してみるのも旅の楽しみになるかもしれない。

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